HOMEへ過去の日誌8月の日誌スタッフ紹介

9月



2014.9.24(水)

スコットランド住民投票

スコットランドの独立賛否を問う住民投票のニュースは、日頃日本になかなか届くことのないスコットランドの現状(の一端)を伝えるものであったと思います。開票された当日は朝からずっと気になっていた方も多いのではないでしょうか。

そんな今に、スコットランドを知る1冊としてご紹介したいのが、2013年2月に刊行した、米山優子先生の『ヨーロッパの地域言語〈スコッツ語〉の辞書編纂−『古スコッツ語辞典』の歴史と思想』。スコットランドのアイデンティティの複雑さを言語の面から知ることができる書籍です。





本書では、古英語と共通の素地をもち、中世のスコットランド王国では国家語として幅広く用いられたスコッツ語(Scots)が、英語との近似性ゆえに複雑なアイデンティティを抱える一方で、英語の地域変種とみなされたことにより、OED(Oxford English Dictionary) の内容を補完する大辞典編纂の機会を得た、その辞書編纂における思想と2002年に完成するまでの歴史が描かれます。はじめは、OEDを補完する、という目的だった古スコッツ辞典が、辞書編纂者たちの情熱によって、OEDの辞書編纂方針を超えた独自の編纂方針を打ち出していく過程には目頭が熱くなります。古スコッツ語をうつしだす「かがみ」として辞書編纂に取り組む編纂者たちにとって、この「かがみ」という言葉はどれだけ重いことか。私にとって、これまで編集を担当した書籍の中でもひときわ思い出深い1冊です。
本文、カバーともに、丸井栄二氏による素晴らしい装丁。こちらも注目です!

たまたま、なのでしょうが、今秋から放映のNHK朝の連続テレビ小説「マッサン」 は、スコッチ・ウィスキーを日本に伝えた竹鶴政孝が主人公のようで、今年はスコットランドづいている、のでしょうか。今後もスコットランド・ウォッチを続けたいと思います。




2014.9.18(木)

社員を募集しています(未来の後輩へのヒントです)

弊社では社員を募集しています。
今日も応募書類が何通か届きました。応募して下さった方、ありがとうございます。
弊社の採用試験は、書類審査、筆記試験&面接、そして面接数回というプロセスになります。

本が好きだから、出版社で働くのが夢だから、弊社で働きたいと言ってくださる方はすごく多いです。
ですが、面接で「弊社の本を読まれたことをありますか?」と聞くと「…。」答えにつまったり「読んだことはありませんが、これから読みます。」という答えが多い気がします。

例えば、○○新聞社に入社したいと思っていたら、その会社の新聞を全く読まずに入社試験を受けてくる人はいるのでしょうか。ある洋服のメーカーを受けるとして、その会社の服を扱っている店舗にも行った事がなく、そこの服を見たことも買ったこともないというのに、応募をすることはあるのでしょうか。疑問に思います。

本当に入社したいと思っていただけるのでしたら、最低限、弊社の本を読んだり、書店に行って棚に入っている本を見てみたりするなど、少しの努力はしていただきたいです。




2014.9.2(火)

ふたたびの産休・育休

私事ではございますが、来週木曜日から産前産後休業(いわゆる産休)、その後育児休業(育休)を頂く予定のためしばらくお休みを頂くこととなりました。2012年にもお休みを頂いており、今回が二度目の産休・育休となります。

春以降、営業や学会などでお目にかかる機会のあった方々や先生にはその都度お話しさせて頂くこともありましたが、あらためましてここに御報告させて頂きます。

さまざまな方々にご迷惑をお掛けいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

休業明けは来年(2015年)秋の予定です。とてつもなく先のような気もしますが、前回同様、きっとあっという間に戻って参ります。
その際はどうぞよろしくお願い申し上げます。




HOMEへ

過去の日誌

8月の日誌

スタッフ紹介