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3月


2013.3.27(水)

『実践日本語教育スタンダード』祝刊行

今年に入ってから6冊目、2月末から3度上京しながらようやく刊行にこぎつけた書籍たちが、これから書店に旅立ちます。

どの本も思い入れがありますが、入社してすぐ担当した『日本語教育スタンダード試案 語彙』が丸5年の年月を経てついに『実践日本語教育スタンダード』として結実し、ひときわ感慨深く思っています。



『実践日本語教育スタンダード』には、旧日本語能力試験出題基準に収録の実質語を含む約9300語が入っており、それを100種類の話題によって分類、その話題に関する文が産出できるよう工夫を施した「語彙・ 構文表」が入っています。本書は日本語教育史をぬりかえる、ひとつの事件だと思います。基本的に、学習、指導のためのものですが、辞書を拾い読みするように読んでいくのもおもしろいです。また、今後、あらゆるニーズにこたえた語彙教育が実現する可能性を秘めています。出すだけでなく、どうやって使っていくか、語彙教育から日本語教育全体にどのように展開されるのか、まだまだやらなくてはならないことがたくさんあります。「スタンダード」という思い切った名ですが、今後スタンダードと呼ばれるものになるはず、と思っています。

話題別に分類した2000種類のロールカード、約700の「場所」を言語活動の難易度別に示したリストもついています。これらはすぐに使える、すぐれものです。

本を出すまでも大変なことではありますが、出てからがスタートでもあります。これから学会などでみなさまに知っていただくことをこころがけていきたいと思います。



2013.3.13(水)

はじめての…

私がはじめて最初から(原稿の割付けから)担当した本が刊行になりました。
片岡邦好・池田佳子編『コミュニケーション能力の諸相―変移・共創・身体化』です。

片岡邦好・池田佳子編 『コミュニケーション能力の諸相』詳細。

裁判員裁判、医療現場、ある民族の道案内、ロボットとのコミュニケーションなど…さまざまなコミュニケーションの場面を分析しています。

コミュニケーション場面の書き起こしがこの本の大切な要素となるのですが、私が一番難しく思った点でもあります。発話者の発話とその時の発話者の体の動きを表した記号を合わせることがなかなかうまくいかず先生と印刷所と相談を繰り返しました。例えば、救命講習でインストラクターが心臓マッサージを教えている場面です。1ライン目に発話を、2ライン目に体の動きを表現するとして、「いち」という発話と、心臓マッサージを1度したことを表す記号を合わせることは容易です。しかし、「いち」「に」という発話のとき、「に」という発話と、2度目の心臓マッサージをおこなっていることを表す記号を合わせることは、1度目のマッサージの記号との間に必要な分だけのアキを入れますので、その微調節が難しい点でした。
さまざまな記号がでてきますので、視覚的にもおもしろい分析となっています!

カバーデザインは、ひととひとのつながりをイメージしてデザイナーさんにお願いしました。パズルのピースを埋めていくように、なにかを共に創りあげるということをイメージしています。カバー表面中央あたりで、マイクに向かって話しているひとは、裁判員裁判での裁判員のイメージとなっています。その他にもカバーにはたくさんのひとが描かれています。お楽しみいただければと思います。

見本として出来あがったものを手にとった時、著者の先生がたと作ってきたものが「形」となったこと、緊張とともにとても嬉しく思いました。

今週末の社会言語科学会でお目見えいたします。この機会にぜひお買い上げくださいませ。



2013.3.1(金)

梅見

今日は春一番だったそうで、東京ではつよい風が吹いていましたね。
そんな今日は小石川植物園へ恒例の梅見にいってまいりました。

私は、入社が昨年の3月の終わりでしたので今回が初の梅見となりました。
梅の花といったら、白色のものだけであると思っていたのですがピンクや赤っぽい色の梅の花を楽しむができました。









満開!といったわけではありませんでしたので、あと少しは梅見を楽しむことができると思います。

可憐な花と良い香りにつつまれた午後のひと時でした。




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