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7月

2012.7.26(木)

色校

暑い夏がはじまりましたね。
きょうは、近々刊行する書籍のカバーの色校をカバーのサイズに切る作業をはじめて、おこないました。

色校とは、カラー物を校正することです。
カラーの場合、パソコンの画面上でみるのと、印刷した物では色みなどが多少変わってしまいます。そのため、校正が必要となるのです。

緊張し、なかなかカッターを持つ手に力が入りませんでしたが、先輩に教えていただきながらなんとか切ることができました。
切り終えたカバーを束見本に巻き、色の具合やデザインの確認をします。

刊行まで、あと少し、という段階です。



2012.7.18(水)

『東京ノート』

三連休の最終日、平田オリザさん作・演出『東京ノート』を観劇してまいりました。
今回の公演は、リニューアルオープンした東京都美術館のロビーが舞台です。

わたしが、いままで観劇したことのある劇は、だれか、一人がセリフを話すと、その人に大注目してしまうような劇が多かったのですが、『東京ノート』は、複数のグループ(カップルや家族)によるコミュニケーションから成り立つので、同じ時に、複数の会話が発生するというものでした。
(聖徳太子でないと、すべての会話を聴き取ることができない場面があったと思います)

このような劇ははじめてでしたので、たいへんおもしろく、拝見させていただきました。
ストーリーというよりは、視線、会話の中の間(ま)、気遣い、少しいらっとしているような雰囲気などがうまく表現されていて、それがほんとうにおもしろかったです。

観劇後、電車にのり帰宅する途中、電車内でみかける人々の姿や聞こえる会話が、まだ、『東京ノート』を観劇しているような、そんな、不思議な感覚におちいりました。


話は変わりますが、ホームページのトップページなどでお知らせしております、『再構築した日本語文法』(著、小島剛一氏)刊行の記念講演会の開催場所である、アジア学生文化会館に下見に行ってまいりました。
私も講演会、たいへん楽しみにしております。
みなさま、どうぞ、お越しくださいませ。



2012.7.18(水)

twitterはじめました

大阪に越して、もうすぐ3ヶ月。先週は土曜ことばの会に行ってきました。

議論の時間が長くとってあり、発表に対するさまざまなコメントを興味ぶかく聞きました。若手の健闘ぶりを見に、またぜひうかがいたいと思います。

さて、先月より、ひつじ書房@関西の情報を発信すべく、twitterをはじめました。
https://twitter.com/hituzisyobo_w
関西からいろいろと情報を発信していきたいと思いますので、ぜひフォローをよろしくお願いします。

トップページにもあるように、あの名著『トルコのもう一つの顔』(中公新書)の著者、小島剛一氏による『再構築した日本語文法』が近日刊行します。はじめて京都でお会いしてから2年がたとうとしていますが、ひつじ書房から小島さんの著書を出すことができ、とてもうれしいです。本書の刊行を記念し、講演会を行いますので、みなさまお誘い合わせのうえ、ぜひお越しください。



2012.7.13(金)

アフリカのことば

もうすぐ海の日ですね。
本格的な夏がはじまります。
わたしは、入社してから3ヶ月がすぎ、ある程度学会などに参加し、スーツが着慣れてきましたので、私服でもよい、ということになりました。(私服は涼しいです)

わたしが、現在、担当している本に、アフリカの言語が登場するのですが、発音がすごく難しいようです。
アフリカのことばっておもしろいです。
先月、言語学会に参りましたときも、アフリカの人々の名前について、名前に込められている意味などをテーマにしたお話を、聴く機会がありました。

アフリカの人々(地域や民族にもよりますが)は、ある一定の年齢になると、自分自身のあだ名を自分で決めてつけるそうです。

女性は、花の名前といった、美しいものやきれいなものをあだ名につけることが多いそうです。
一方、男性は、その時代のかっこいいもの、最先端のものをあだ名につけることが多いそうです。例えば、その時の発表にでてきた例ですと、車です。

あだ名を自分自身につけるという慣習もおもしろいですが、時代や社会を表すことばを選ぶというのもおもしろいな、と思いました。

ひつじ書房に入社して今まで知らなかったことばに出会う機会が増えました。
こんどは、どんなことばに出会えるか・・・楽しみです。



2012.7.11(水)

打ち出し

ひつじ書房では、原稿入稿時にはデータの他に、プリントアウトを、一度ご自身の目で問題がないか確認の上、送ってくださいとお願いしています。

技術が進歩しても、やはりデータだけでは不具合が起こります。文字化けなどは日常茶飯事。著者からのプリントアウトだけが頼りになる局面は多々あります。

また、図版などは、手元で作成するには限界があると思いますので、意図通りに作れていないときには、完成形はこういう風にして欲しい、という指示が欲しいと思っています。この線とこの線はくっついている方がよいのか、離れている方が良いのか、太さは違った方が良いのか、など、作業者からすると迷い無く作れる状態のものが欲しいわけです。

さらに入稿時に限らず、企画提案時の原稿送付も、やはりプリントアウトというモノがないと、まずこちらで検討を進めることができません。

我が意を得たりと引いてくるのもあまり上品な気がしませんが、先日慶應義塾大学出版会から刊行された翻訳『ジャマーノ編集長 学術論文のすすめ』にも「プリントアウトの見映え」(p. 38)という項目が立てられているほど、プリントアウトは大事です。

この本の著者「ジャマーノ」氏はアメリカの大学出版会で編集長を務められた方で、慣習の違いを差し引けば、書かれていることは学術出版社としてはまったく頷く事ばかりです。日本人の地矢麻乃編集長が書いたといわれても違和感がありません。

以前ひつじメール通信で房主がお勧めしていましたが、学術書の出版社と著者がスムーズにコミュニケーションをとるための共通認識として本書は有用じゃないかなと思います。

論集などでは編者の先生がとりまとめられることも多いと思いますが、プリントアウトだけは著者から送っていただきたい、とお願いしています。

ちなみに、「打ち出し」を送って下さいとお願いすることが多いですが、プリントアウトした原稿のことになります。業界的なものであまり一般的には使われていないかもしれません。

原稿を書いたら打ち出しの送付、どうぞよろしくお願いします。



2012.7.06(金)

目盛りつきの目がほしい、このごろ

校正や、ホームページの更新などの作業をしていると、目盛り付きの目が欲しくなります。

例えば、文章中では、本来はアキがいらないところにアキが入っていたり、全角アキにすべきところが半角アキになっていたりします。
(□ □〈四角の間は全角アキです〉、□ □〈四角の間は半角アキです〉)

しかし、私の目は、それらをざるの目であるかのように、見逃してしまうのです。

私の目がしっかりそれらをキャッチできるように、訓練せねばなりませんね。



2012.7.04(水)

宇宙エレベーター

7月にはいりました。さすがにあついですね。
いよいよ本格的な夏の到来でしょうか。

きょうの新聞に興味深い記事がのっておりました。
「スカイツリー」を建設した大林組が、「宇宙エレベーター」建設プロジェクトを本格的に開始したそうです。
エレベーターで宇宙に行ける日がほんとうにくるのでしょうか。
わくわくしますね。
どこまでエレベーターで行けるのだろうとか、どのように建設するんだろうとかいろいろ考えてしまいますね(宇宙空間でエレベーターが故障したらこわいですが)。

実現するのは、まだまだ先のことだと思いますが、夢のあるものづくりだと思います。

わたしは、今校正の勉強中です。
しっかりと本をつくっていきたいと思います。



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