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12月

2011.12.28(水)

今年一年の振り返り
とうとう2011年も仕事納めとなりました。2011年という年を思い返すと、3月の東日本大震災以降、様々な意味で揺れに揺れた年だったと思います。
私が担当させていただき、今年上梓した本は以下の7冊です。社内人員の変動を受けて途中から引き継いで担当したものなどもありますが、どれもそれぞれに思い入れのある1冊です。

『平家物語の多角的研究』
『成長する英語教師をめざして』
『ファンダメンタル英語学 改訂版』
『社会参加をめざす日本語教育』
『国定教科書はいかに売られたか』
『ファンダメンタル英語学演習』
『新編 言葉の意志』

8月には、震災で被害を受けた石巻をたずねました。本当に「たずねた」以上のものではなく、ボランティアなどをしたわけではありません。しかし、この目で状況を見ることはたいへん意味があったと思っています。軽々しくがんばれともがんばろうとも言えない、言いたくない状況が、そこにはありました。自分に何が出来るのか、今も考える日々です。
10月には、閉鎖する浅草倉庫の片付けのために奔走いたしました。無事に書籍たちの移動が終わったことには安堵いたしましたが、長年お世話になった倉庫との別れが寂しくもありました。
人との出会いや別れが多い年だったように思います。来年もまた、様々な変化があることと思いますが、ひとつひとつを糧にして、つとめてまいりたいと思います。

みなさま、どうぞよいお年をお迎えください。



2011.12.28(水)

来年もどうぞよろしくお願いします

ひつじ書房は27日で仕事納めです。毎年年末に、スタッフ日誌で一年のふり返りをしていますが、一年が終わるということを考えるといつも少し寂しい気持ちになります。しかし、たくさんやり残したことがある一方、精一杯やり抜いた一年であったと思います。今年担当し刊行したのは以下の本です。

言語研究の技法 データの収集と分析
The Proceedings of the Twelfth Tokyo Conference on Psycholinguistics (TCP2011)
ことばに向かう日本の学知
21世紀における語ることの倫理 〈管理人〉のいない場所で
可能性としてのリテラシー教育 21世紀の〈国語〉の授業にむけて
〈教室〉の中の村上春樹
Referent Markings in L2 Narratives: Effects of Task Complexity, Lear ners’ L1 and Proficiency Level
学習を評価する
文字・語彙を教える
中・上級を教える
認知言語学研究の方法—内省・コーパス・実験
発話と文のモダリティ—対照研究の視点から
認知言語学論考No.9
バントゥ諸語分岐史の研究

今年刊行した本は、積極的に販売をし、今年まいた企画の種は、これから実りを迎えるまで著者と併走することになります。もちろん今手元にある校正ゲラもどんどん動かしていかないといけません。来年もまた忙しく、そして充実した年になりそうです。

みなさまどうぞ来年も、よろしくお願い申し上げます。




2011.12.28(水)

2011年という年

今年はほんとうにいろいろなことがありました。
自分の働き方について、自分にとっての仕事ということについて、考えさせられる1年でした。また、自分にとって「場」とは何か、ということも。

今年は、おおよそ8冊の書籍を刊行しました。
つくることのみならず、もりもり売っていくこともだいすきですが、頻繁に書店さんを訪れる時間もなく、すこし心残りな1年です。
年明けからもういきなり刊行ラッシュになりそうで、また時間がとれなそうですが…しかし来年はまたあたらしいスタートになるはずです。

***
ひつじ研究叢書(言語編)第87巻『中古語過去・完了表現の研究』
『言語機械の普遍幻想 西洋言語思想史における「言葉と事物」問題をめぐって』
『中国現代文学 7』
『合本 女性のことば・男性のことば(職場編)』
『21世紀日本文学ガイドブック5 松尾芭蕉』
『日本語教育文法のための多様なアプローチ』
『中国現代文学 8』
『これからの語彙論』
***

編集者にできることはわずかかもしれませんが、編集者にしかできないことがあると信じて今年もがんばりました。
今年最後に出たのは『これからの語彙論』です。
刊行まで随分と時間がかかってしまいましたが、“豆”が皆さまにご覧いただける日を待っています。

本年もありがとうございました。
みながんばりましたね。

みなさまにとって幸多き新年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。




2011.12.27(水)

ことしもお世話になりました

皆さまにとって2011年はどのような年だったのでしょうか。

わたしはこの一年、自分自身が多くの方に支えられて存在していることを痛感しました。家族のあたたかさ、ありがたみ、友人のひとことの重み、一緒に仕事をしている方々のたいせつさ、また、そのすべての出会いの貴重さなど。
地がひっくりかえるような出来事もあり、あたりまえの日常についてほんとうに考えさせられる、そんな一年になったと思います。

2012年は長いお休みを頂く予定ですが、それまで気を抜かずにしっかりと頑張っていきたいと思います。

それでは皆さま、良い年をお迎えください。



2011.12.22(木)

おくりもの
クリスマスを前にして、プレゼントに悩んでる方もいらっしゃるかと思います。

しかし、いま私が悩んでいるのは、同じ「おくりもの」ではありますが「贈りもの」ではなく、「送りもの」です。より正確にいうと、「送るもの」か「送りたいもの」です。

大学がお休みになりますので、この機会にゲラを見ていただきたいと思っている書籍がいくつかあり、校正ゲラをたくさん送っています(しかしながらどうしても校正が間に合わず、送りたくても送れないものもあるのですが…。お心当たりのある先生がた、申し訳ございません)。

考えてみると、こちらとしてはお休みの間にゆっくり見ていただきたいと思ってゲラをお送りしているのですが、先生方にとっては「休みの間に働かせるな!」ということになってしまいますでしょうか。難しいところです。ただやはり年が明けると定期試験や入学試験のシーズンとなりますので、今のうちにと思います。どうかご寛恕ください。

弊社の年内の営業は残すところ後1日、27日(火)のみとなります。26日は社員旅行のため会社がお休みになります。さて、現在手元にあるゲラがどこまで動かせるか。これで年明けの忙しさが若干代わってくるような気がします。
さまざまなところで年末進行となり、みなさんお忙しいかと思います。風邪など引きませぬよう。




2011.12.15(木)

年賀状

月曜日に、自転車と自転車で衝突し、左肩を強打した板東です。(まだすこしいたいです)

水曜日に、来年の年賀カードができあがってきました。
いつもお送りしている「ひつじ新聞」は表紙が写真ですが、今年はイラストの年賀状にしました。 これまた大学時代の友人に描いてもらった、力作です。

詳細はおたのしみということで、たのしみにお待ちいただけたらと思います。 送付をご希望の方は、板東まで、ご連絡くださいませ。

先日、朝日新聞で「来年、どんな年賀状をだしたらよいのか」という特集が組まれていて、天野祐吉氏が「手書きの年賀状」についてコメントを寄せられていました。 印刷ではなくすべて手書きの年賀状もいいですね。 私はとにかく送ることが目標です。

今週末は、日本歴史言語学会に参加します。 設立第一回目の大会ということで、とてもたのしみにしています。 いらっしゃる皆さま、書籍展示ブースにも、ぜひいらしてください。




2011.12.12(月)

整理中

10月の海老澤の日誌でお伝えしていたとおり、浅草にあったひつじ書房の在庫を保管する倉庫を閉じ、その在庫の一部はひつじ書房の事務所に引っ越してきました。

先月から今月にかけてはその整理作業を何回かに分けて行っています。保管するための棚を新たに入れて、ようやく少しずつ片付いて来ました。ある日の流れ…

棚を入れる前…








棚を入れて…









本を詰めて完了








単純なようで、どこに置くかの検討をして、その場所にあった本をどかしてまた書名ごとに分別しながら入れる。地味に実は大変な作業。例えば、ひつじ研究叢書(言語編)第93巻『現代日本語における進行中の変化の研究』は一冊あたり約750グラム。それが5冊で梱包されているとして、3.75キログラム。その梱包が10個あれば、37.5キログラムを持っては積むという作業になる訳です。もちろん本はそれだけではないので、他の本も同様に…、一体何キロ運んだのでしょうね。

出版社にはそのような仕事もありますということです。肉体労働としてそれだけやって終わりというのならばそれはそれで楽なのですが、それを日々の業務の合間に、溜まっている編集作業などの合間をやりくりしながらしています。

さて、ここの写真に写っているのは、実は新本ではありません。一度書店に行って帰ってきた「返本」と呼ばれるものです。一度出ていって在庫が減ったと思っても、ご存知のように日本の書籍流通には返本というシステムがあるので、一定期間書店に並べられた後(委託配本だと並べられもしないうちに…)、または何らかの事情でこちらに帰ってくるのです。そうそう、この戻って来た本を梱包する作業も全て手作業でしています。

戻ってきたからといって、この返本達をすぐに捨てたりしません。折角作った本はそうそう捨てたりできないものなのです。磨いたりカバーを付け替えたりして、新本が無くなっても、この本を必要とする読者がいる限り、新たによみがえります。それまでは、しばらく、お休みです。

本の整理作業はまだ当分続きます。次はいよいよ新本コーナーに手をつけることになりそうです。



2011.12.12(月)

2011年、今年の漢字

毎年恒例の「今年の漢字」、ひそかに発表を楽しみにしているのですが、今年は「絆」に決まったそうです。

東日本大震災などもあり、人と人との絆の大切さが見直されたことや、なでしこジャパンのチームワークなどにが理由となっているようですね。私は、昨今の情勢から不安なことも多く、もう少し後ろ向きな印象の漢字というか、暗い印象の漢字が選ばれるのではと思っていたのですが。(ちなみに、阪神大震災のあった1995年は「今年の漢字」が始まった年で「震」でした)

そういえば、先日テレビで今年のクリスマスケーキ(予約ということだと思いますが)は、昨年よりもひとまわりもふたまわりも大きなものが売れているということをやっていました。今年のクリスマスは日曜日、ホールケーキを囲んで一家団欒で家族の大切さをあらためて感じられる1年、ということでしょうか。

2011年も残すところあと3週間です。年末はなにかとバタバタとしてしまいがちですが、あわてずさわがず、頑張りたいと思います。



2011.12.9(金)

師走の由来

12月に入り、寒さも(やっと?)本格的になってきました。
手紙やメールで「師走のお忙しい時期かと思いますが〜」など「師走」ということばをよく使いますが、そのときに相手の方が「先生=師」だと、まさにぴったり、という気分になります。

しかし先ほど知ったのですが、師走の師は「先生」の意味ではなく、「僧侶」の意味なのですね…。以下、Wikipediaからの引用です。

日本では、旧暦12月を師走(しわす)または極月(ごくげつ、ごくづき)と呼び、現在では師走は、新暦12月の別名としても用いれ、その由来は僧侶(師は、僧侶の意)が仏事で走り回る忙しさ(平安後期編『色葉字類抄』)からという平安期からの説がある。また、言語学的な推測として「年果てる」や「し果つ」等から「しわす」に変化したなどという説もある。(http://ja.wikipedia.org/wiki/12月)

12月に忙しいのは今も昔もお坊さんだけではないと思いますので、どちらかというと「年果てる」説の方が説得力があるように思います。
ちなみに、『日本国語大辞典』によると、「四季の果てる月であるところから、シハツ(四極)月の意」「セハシの義」など、ほかにも諸説あるようです。
師走の忙しい時期、みなさま寒さに体調など崩されませぬよう、お気をつけください。




2011.12.2(金)

未発ジュニア版

HPのトップにも出ていますが、先週、『未発2011年ジュニア版』を発送いたしました。
『未発』は弊社の全点目録ですが、この『ジュニア版』は新刊書籍と近刊書籍のご紹介を載せています。新刊書籍の表紙の写真も載っている、豪華な(?)つくりです。
ひつじ書房が出展している学会でも、この『ジュニア版』をお配りしています。学会シーズンも終わりに近づき、残りわずかとなりましたが、学会にご参加の方はぜひご覧下さい。




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