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4月

2011.4.28(木)

ご近所物語

今日はお休み前のせいか、会社にかかってくる注文の電話の本数も少なかったように思います。今日電話をしても、対応が休みを挟んだ後になってしまうという意識からでしょうか。しかし、電話でくる注文の多くはお客様からの取り寄せ注文の書籍なので、こちらの気分の問題かもしれません。取り寄せ注文は、書店としてはできるだけ早くお客様にお渡ししたいだろうと思いますので。

昨日の電話注文で、ちょっと驚くものがありました。「茗荷谷店」と言われたのでびっくりしたのですか、ひつじ書房の最寄り駅近くにある書店さんからの注文でした。私も毎日のようにのぞいています。

会社からその書店までは10分ほどです。思わず「20分以内に届けます!」とピザ屋のようなことを言いたくなりました。書店に注文して20分で書籍が届いたらお客さんはびっくりするでしょうね。

今回は通常通り、取次会社を介して注文書籍を手配しましたが、茗荷谷のお店に「緊急で!」と言われていたら、きっと直接持っていっただろうなと思います(しかし連休ということを考えると今回も本気で持っていってもよかったような気もしますが…)。




2011.4.28(木)

飛び石

あすからはゴールデンウィーク、うきうきします。暦通り営業のひつじ書房は飛び石連休。3日休んで1日出勤、3日休んで1日出勤、2日休んでゴールデンウィークが終了となります。とびとびです。

ふと、英語でも「飛び石連休」っていうのかな? と思って調べてみました。本来の飛び石は「stepping-stone」、そのままです。飛び石連休についてはいろいろ出てきました。

・a series of holidays separated by one or two workdays (in between) 【新和英中辞典】
・holidays that would be consecutive but for an intervening workday 【プログレッシブ和英中辞典】
・‘stepping-stone' holidays; a series of holidays with one or two workdays in between 【エクシード和英辞典(第2版)】

ふむふむ、いろいろです。飛び石連休という休暇形態そのものが日本的なのかもしれません。欧米はヴァカンスですからね。

今年のGWは、企業によっては通常営業し、節電などの企業努力が求められる時期に休暇を移動させているところもあると聞きます。そういえば混雑を緩和するために政府が連休を地域ごとに拡散するなんていう案もありましたね。

ところで、飛び石というと「風雲!たけし城」」を思い出します。谷隊長、最近見ないな・・・。きっと、ある世代の方にはわかってもらえると思います。



2011.4.25(火)

大学のホームページ

大学の先生の研究内容や所属を調べるために大学のホームページを見ることがよくあります。私が入社した頃は、大学のホームページを見ても最新の情報が掲載されていることが少なく、それどころか満足な情報を得ることが難しいことが良くありました。しかし今では、大学のホームページは見かけも綺麗で色々な情報が掲載されていて情報収集には欠かせないようになっています。

自分の体験からして、在学中は自分の大学のホームページを見ることはあまりなかったような気がしますが、大学に入る前に行きたい学校の様子を知ることができるのはとても便利でしょうね。どこの学校も、綺麗で希望に溢れた雰囲気で、見ている方も楽しくなります。トップページは見ていると一定のパターンがあって、まず「受験生の方へ」「在学生の方へ」「保護者の方へ」「卒業生の方へ」といったように訪問者別にタグが分かれています(いつも出版社の人間はどこを見ればよいのかなと迷うところなのですが…)。特に最近はさらに「地域の方へ」や「企業の方へ」といった細分化されている場合もあるようですが、ほとんどがこのような入口になっていることに気付きます。

そのようにトップページの要素は大体よく似ているのですが、例えば大学の住所を調べようと思ったら、結構位置がまちまちで、トップページの上か下、もしくは一階層入って大学の概要のページやアクセス案内のページにあったりと細部はかなり違います。最初に書いた大学の先生の情報も、名前と主要研究分野が書いてあるだけのところがあれば、写真入りで詳しく経歴やメッセージが書かれていることもあります。

見比べているとそれぞれ個性があってそれだけで面白いのですが、こちらもホームページを更新している身として、面白がっているだけではいけません。ホームページの情報はすべてを紙で校正しているわけではなく画面上で作っていくものなので、ミスが見つけにくいものです。ひつじ書房は商品の情報を載せているわけなので、タイトルや値段や目次に間違いがないか、簡単に更新できる割にはとても慎重に行わないといけない作業です。素敵な大学のホームページに負けないように、分かりやすく、かつ情報の詰まったホームページを目指しています。



2011.4.22(金)

羊の皮が本の皮に

先週スタッフ日誌に書きました、まもなく刊行の『国定教科書はいかに売られたか』のカバーには、「羊皮紙」という紙を使います。

もちろん、本物の動物の革からつくる羊皮紙ではありません。少しもやもやとした?模様のある紙です。先日、色校が出来てきました。デザインがシンプルなので、模様が生かされていると思います。

本物の羊皮紙は、ものによっては1000年以上もつそうです。少し前の書籍に使われていた酸性紙は、20年程度でぼろぼろになってしまうという話を聞いたことがあります。小学生のころ、図書室にある古い本はものによっては触っただけで崩れてしまいそうなものもありました(現在では、この酸性紙はほとんど使われていません)。それに比べると、その耐久力に驚嘆します。

HPの『国定教科書はいかに売られたか』詳細ページに、カバーの画像を入れておきました。ぜひご覧下さい。



2011.4.21(木)

責任ってなんだ

4月も終わりに近づき、日中は夏のように暑くなる日が何日かありました。気持ちが良いので、ポカポカ陽気の日には近くの公園で昼食をとることもあります。

つい先日もお弁当を食べていたところ、たくさんのこどもたちが走り回ったり、ボール投げをしたりしながら遊んでいました。なんとなしに見ていると、近くであそぶこども(3〜4歳くらい)が少し高い塀(60〜80センチ程、正確に言うと噴水の縁です)に上って遊びはじめました。近くにいた大人(おそらく祖母)が「危ないから降りなさい」と注意するとこどもは・・・

「せきにんもつから」

と答えていました。
なんというか絶句しました。「大丈夫だよ」とか「いやだ」でなく、「責任持つから」って。

親やまわりの大人が注意するときに「そんなことして責任持てるの!」などと言っているのでしょうか? 塀から落ちてケガをした場合、明らかにその子は泣きますし、近くにいた大人が監視がなってないと責められることもあるかもしれません。

責任を持つという行動より先にことばを使うことができるのか。「責任を持つ」ってなんだろう。そんなことを考える午後のひとときでした。



2011.4.19(火)

春雨

今日は雨降りです。朝の通勤の時は曇り空で、どうも明るい気分にならないなと思いながら電車に揺られていましたが、天気が悪い日は明るい気分になれないのはなぜなんでしょうね。雨の日は憂鬱、と教えられたからそう思い込んでしまっているのか、雨の日だって、楽しいことはある、というやりとりをどこかで聞いたことがりますが、本能的に憂鬱な気分になるのか、それとも全然気にしない人もいるのか、不思議なものです。

雨の日が憂鬱な理由の1つに靴が濡れるということがあるかもしれません。実はそれを克服するために、先日防水シューズを購入しました。一見普通の靴なのに防水という優れものです。これで雨の日の憂鬱が、少し減ることを期待します。梅雨の時期にどれほどの実力を発揮してくれるのか今から少し楽しみです。

あ、でも今日の朝もその防水シューズ履いていたはずなのですが…。
といったことを話していたら、晴れていても元気が感じられないというツッコミがはいりました。そんなことはありませんよと返事しつつ、雨の日の通勤を楽しみにしています。



2011.4.15(金)

まもなく刊行『国定教科書はいかに売られたか』

私は普段、編集だけでなく、注文の電話対応もしています。最近では教科書採用品の注文があり、重版日と搬入日のかねあいなどに緊張します。
電話で注文を受けるとき、しばしば相手の方言が気になります。といっても、本当に方言らしい方言であることは稀です。だいたいは、少し発音が東京と違うな、と感じる程度です。
しかしながら発音は東京と同じでも、ほかと区別がつく地方があります。沖縄です。沖縄の書店員さん(取次さん)は、なぜかみなさん、話し方がゆっくりなのです!

さて、現在ではそれこそ電話1本で、沖縄にまで教科書を届ける流通経路があります。日本全国、それこそ北海道から沖縄まで平等に品物を届ける経路がきちんと確立されているということは、現代では当然のように感じられますが、実は非常に民度が高いことなのではないでしょうか。

このような経路はどのように定着していったのか、ということを扱った書籍を、まもなく刊行します。『国定教科書はいかに売られたか—近代出版流通の形成』。明治36年に定められた教科書の国定化は、全国で国の定める教科書を使うという仕組みです。これによって日本のすみずみにまで同じ書籍を届ける必要が生じ、その流通路は近代出版流通の仕組みの基礎となりました。
今回の書籍では、長野県松本市の高美書店から見つかった当時の資料をもとに、出版流通の実態を分析します。当時の書店・取次間の契約書や、書店どうしで教科書の販売区域をどのように割り振っていたかを表す資料を翻刻、掲載しています。
教科書はどのように届けられたのか?そもそも教科書販売は儲かるのか?返品の実態は?あるいは、教科書配達の遅れに対する対応は?これらの問題は、現代の出版に関しても、まったく同じものです。
現代の出版流通につながる、貴重な論文&資料の集積です。教育制度史に興味をお持ちのかたはもちろん、書店のかたや取次会社のかたなど、出版流通やメディア史に興味をお持ちのかたにもおすすめの1冊です。どうぞよろしくお願いいたします。







翻刻した資料の1つ。これは取次販売契約書です。



2011.4.14(木)

吉祥寺デビュー

東京で生まれ育った私。先日、はじめて吉祥寺に行きました。

はじめてってことないだろ、と自分でも思います。中央線で言うと中野や高円寺には何度も行っているし、吉祥寺を飛び越え国分寺・立川にも訪れたことはあります。きっと、これまできっかけが無かったということなのだと思います。

さて、今回は書店営業が目的でした。旧伊勢丹の建物、今は「コピス吉祥寺」に昨年10月ジュンク堂書店がオープンしました。2フロアで1100坪と吉祥寺界隈では群を抜いています。ひつじの本もたくさん置いて頂いています。
人文書・語学書それぞれのご担当者さんにごあいさつ、営業活動をして(ご注文もいただきました!)、他にも紀伊國屋書店、リブロと廻りました。

それにしても、吉祥寺っておもしろいですね。
北口駅前に広がるアーケード商店街は歩いているだけでもわくわくします。お肉屋さんに並ぶ50メートルにおよぶ長蛇の列もすごかったし(テレビで見たことがある気がして、調べてみるとそのお店は「ミートショップ サトウ」で名物の丸メンチカツに並んでいたようです)、安そうなお店も多いしカワイイお店もいっぱいで圧倒されました。

住みたい町や住んでよかった町などのランキングで常に上位なのもうなずける吉祥寺、今度は買い物にぶらりと出掛けようと思います。



2011.4.13(水)

春の予定

先週末、東京では桜が満開になりました。
今年は震災の影響ということもあり、お花見を自粛された方も多いかもしれません。 ひつじ書房でも、毎年、取引先の営業の方など交流のある方々をお招きして、屋外で行っているのですが、規模を縮小して屋内で行うことになりました。

編集の方はというと、いつもどおり進めております。夏の刊行をめざして、鋭意校正などを行っています。こんなときだからこそ、いつもどおりを心がけたいと思っております。刊行予定の書籍は、「これから出る本」のページにてご確認ください。

来月5月には、図書目録(年2回発行)の『未発』を刊行予定です。現在は、全員で校正しているところです。大学へご送付したり、学会などでお配りしたりと、皆様の目にふれる場面が多いものですので、しっかり作ってまいります。
近刊・新刊情報や品切れ書籍の一覧などが更新されますので、最新版ができあがりましたらぜひご覧ください。
前回刊行の『未発』23号は、きなこが水気をおびたような(他説によるとコーヒー牛乳のような)色でした。今回の24号はどんな色になるか、まだ決まっておりませんが、お手元に届くまで楽しみにお待ちください。

いつの間にか、暖かい日が続くようになって、すっかり春の陽気になりました(桜は早々と散りはじめています…)。明日は社員でのお花見会です。何かと自粛モードとはいえ、すこし息抜きをして、楽しみたいと思います。



2011.4.12(火)

本の広告

ここ最近、(溜まっていた)広告をたくさん作りました。

テレビのCMではなくて、雑誌や新聞に載っている出版社の本の広告です。

ひつじ書房は学術書の出版社なので、多くは学会誌などに掲載することが多いです。商業誌だと『日本語学』(明治書院)に定期的に広告を掲載しています。以前は『月刊言語』(大修館書店)がありましたが、残念ながら休刊になってしまいましたので、書評を掲載してくれる雑誌が少なくなっていることもあり、刊行書籍の対象に合わせながら色々な媒体に広告を出しています。このデータを作成するわけです。

以前朝日新聞に広告を掲載した時には、朝日新聞に出ていたねと反応してくださる方がいて、新聞の力はまだまだすごいなと思った記憶があります(売上に繋がっているかどうかはよく分からないところではありますが…)

先日手元に届いた岩波の『文学』3,4月号。表4(裏表紙側)の広告で2色使用することができたので、工夫のしがいがありました。かわいく仕上がっていると思います。『日本語文法』11巻1号(日本語文法学会)はコート紙に広告が掲載されていたので、写真や図が綺麗に出ていました。

広告を作るのにあたって難しいのは、掲載する書籍のラインナップをどうするかという内容面と、いかに見やすく作るかというデザイン面の2つ。

広告の原稿は媒体が印刷される前に入稿をするので、未来に出来てくる本を見越して新刊情報を入れ込まないといけません。不測の事態で刊行が伸びることもあるので、新刊と近刊をどうわけていくか、毎回頭をひねりながら作っているのですが、掲載誌が来てうまく出来上がっていると嬉しいものです。普段から他社の広告を見たりデザイン関連の本を眺めたりするのは結構重要です。

何気なく雑誌に掲載されている広告ですが、結構な手間暇をかけて作っているので、注目して下さいね。



2011.4.7(木)

これから出る本、更新しました!

HPの「これから出る本」コーナーを更新しました。

今後刊行予定の書籍を大幅に追加しています。それぞれの書籍の詳細ページはまだ工事中のページも多いのですが、これから順次更新していく予定ですので、どうぞお楽しみに!

今回の更新で追加した書籍の中には、前回の書籍目録『未発』23号に載っていない書籍もいくつかございます。ちなみに次号の『未発』24号は現在編集中、5月に完成予定です(23号は、HPトップの「刊行物の案内」からご覧いただけます。郵送をご希望の方は、toiawase(アットマーク)hituzi.co.jpまでご連絡ください)。

「これからでる本」の更新は、トップページのニュースには出していないので、いつの間にかこっそり行なわれています(というか、私が行なっています・・・)。ですが、書店で他社の刊行情報を毎月チェックしている身としては、これからの刊行情報はとても楽しみなものなので、スタッフ日誌でアピールしてみました。

ぜひ、ご覧ください!

追記:トップページの上部、「これから出る本」のリンク部分に、更新日の表示を追加しました。「こっそり」度はやや控えめになりましたので、こちらでご確認ください。



2011.4.6(水)

春のこひつじ


ひつじ書房の目の前にある、窪町東公園の桜は満開を迎え、行き帰りの目を楽しませてくれています。未曾有の震災や寒い春、人心のざわつきをよそに、つぼみはしっかりと咲く準備をしていたのだと、感じ入ることしきりです。
ごぶさたしております、こひつじ工藤です。

さてわたくし、本日6日が、ひつじ書房への出勤最後の日です。
1年半、こちらでお世話になり、書籍のなんたるかから社会人としての心構え、常識など多岐に渡って、さまざまに学ばせていただきました。

担当させていただいた書籍を、世に送り出すことができ、安堵しています。長く読まれる書籍になることを祈っています。著者の先生方の、今後のご研究のご発展とご文運をお祈り申し上げます。

編集長、専務はじめ社員のみなさま方には、本当にお世話になりました。お手伝いをするというより、お手数をおかけすることのほうが多かったかもしれません。ご迷惑をおかけしました。そして、ありがとうございました。ひつじ書房の弥栄を、陰ながら祈念しております。

出版業におけるわたしの最初の勤め先がここだったこと、この会社で学術出版の何たるかを教えられたことは、実に幸運なことだったと思っています。

こひつじ工藤の次の行き先も出版社です。
ひつじ書房とは少しジャンルが違いますが、ここで学んだことを最大限生かし、がんばっていきたいと思います。
ここで出会った全ての方々に深謝いたします。ありがとうございました。

では、行ってまいります。
今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

工藤



2011.4.5(火)

メタファーとアイロニー


人に自分の気持ちを伝えるとき、みなさんは、どうやってそれをことばで表現しますか。

人は、真意をそのまま伝えるのではなく、遠回しに言ったり、喩えて言ったり、あるいは、まったく逆のことを言ったりします。
日常の会話では、わたしたちは、真意をそのまま表現するだけでなく、「文字通りではないことば」を使って表現します。

先日刊行した『ことばの裏に隠れているもの—子どもがメタファー・アイロニーに目覚めるとき』(エレン・ウィナー著 津田塾大学言語文化研究所読解研究グループ訳)は、この「文字通りでないことば」の2つの形式である「メタファー」と「アイロニー」についての本です。子どもたちを対象にした実験・研究によって、メタファーとアイロニーを習得する過程を明らかにし、メタファーとアイロニーを扱うために前提となる能力が、別の異なった種類の能力である、ということを主張します。

以下の発話には、どんな意味が隠れているでしょうか。
「スープには全然コショウが効いてないね。」

A. 疲れ切った様子で遊ぶことができない子どもたちに対して、発言するとき→ これは、「その子どもたちは元気がよくなかった」というメタファーです。嘘を述べているのではなく、他の言い方でものごとを述べています。

B. レストランの客が、コショウを入れないでくれと頼んだのに、コショウで強く味付けされたスープを出されたとき→ これは、「スープにはコショウが入っていた」というアイロニーです。これは事実とは逆のことを述べています。

「文字通りでないことば」の2つの形式である「メタファー」と「アイロニー」を理解するには、メタファー理解では、「話し手の意図する意味に気づく」という能力が必要なのに対し、アイロニー理解では、「文字通りのことばでは表わせない意図に気づく」ことが必要になります。...興味をもたれた方は、詳しくは、ぜひ店頭でお手にとってご覧ください。発達心理学の研究をされている方や、自閉症・アスペルガー症候群の子どもの教育をされている方など、幅広い分野で、本書の研究が参考になると思います。

書籍の詳細情報は、こちらをご覧ください。

エレン・ウィナー著 津田塾大学言語文化研究所読解研究グループ訳『ことばの裏に隠れているもの』詳細。





2011.4.5(火)

さくらヒュルリーラ


気付けば会社の前にある窪町東公園の桜はほぼ満開です。

通勤途中、桜の木の下を歩いていると、桜の花がポトリポトリとたくさん落ちているのに気付きました。花びらではなく、花が丸々根元から落ちています。ここ数年よくみかけるなぁと思っていましたが、どうやらスズメたちの仕業のようで、調べてみるとスズメが桜の蜜を吸うという現象が近年増えているそうです。しかし、クチバシの構造からうまく吸うことができないのでがく側からちぎってしまうとのこと。(それとは別に、なぜ花を落とすのか原因不明という説もありましたが……。スズメに聞かないと真意は分かりません)。
なんということでしょう。

もし、スズメたちにさらなる桜の蜜吸いブームが来ると、冗談ではなく「桜舞い散る」が「桜ボトボト降る」になってしまうので、日本文化にとっても危険。詩、歌の世界では何度桜が舞い散っているか分かりませんし、先日観た『君に届け』でも桜の花びらがキーアイテムになっていました。日本の少女漫画にとっても桜の花びらが落ちてくる状況は欠かすことができません。桜ボトボト、上ではスズメがチュンチュンではちょっとロマンスに欠けます。

それはともかく、お花見の季節、今年のひつじ書房は桜咲き誇る播磨坂沿いのイタリアンのお店で、優雅に開催する予定です。



2011.4.4(月)

『「大学生」になるための日本語』イベント第2弾 in大阪!

 



先日の凡人社麹町店での店頭イベントに続く『「大学生」になるための日本語』イベント第2弾を開催します。

* * *
一昨年10月にひつじ書房で初めての、日本の大学への進学を希望する日本語学習者向けテキスト『「大学生」になるための日本語1』を刊行しました。そして、昨年11月にそのかたわれの『「大学生」になるための日本語2』を刊行しました。「文法とタスクの融合」を目指しているところを始めとして、読解・聴解のひとつひとつにおいて、大変画期的なテキストです。
完結して5ヶ月が経とうとしていますが、みなさまにもっと『「大学生」になるための日本語』というテキストのことを知っていただくため、好評だった東京での開催に引き続き、大阪でもイベントを開催いたします。
* * *

今回も著者の堤先生と長谷川先生におこしいただき、「大学生」になるということ、またそのための日本語とは?ということから、本テキストのこだわり、「教える先生方に工夫していただいてこそ」の本テキストの教え方のヒントを伝授します。 お手にとってくださった方も、そうでない方も、本テキストをくわしく知ることのできる絶好の機会ですので、ぜひおこしください!

★イベント名
「留学生の日本語力を高めるために 『「大学生」になるための日本語』を使用して」

大学進学希望の学習者を対象にした『「大学生」になるための日本語』1・2巻は、茂木健一郎や福岡伸一を始めとした豪華な生教材によって各学問分野にふれながら、N2程度の文法が学べる総合テキストです。また、文型練習の例文には「場面(タスク)」がつき、文法とタスクの融合も目指しています。当日は、自然な会話を収録したCD等、様々な工夫のつまった本書の概要、授業展開ポイントを具体例とともにお話しします。

〈講師〉
堤良一(つつみ りょういち) 岡山大学准教授
長谷川哲子(はせがわ のりこ) 関西学院大学准教授

〈日時・場所〉
2011年4月9日(土) 14時半〜16時(受付開始14時)
於 愛日会館
大阪市中央区本町4-7-11
・地下鉄御堂筋線「本町駅」4番出口
・地下鉄四ツ橋線「本町駅」25番出口
・地下鉄中央線「本町駅」17番・20番出口
*駐車場はありませんので徒歩でご来館下さい。
定員:60名
参加費:1000円(当日会場でお支払いください)

★お申し込み・詳細についてのお問い合わせは凡人社大阪営業所まで
TEL:06-6264-8140  FAX:06-6264-8152
E-mail osaka@bonjinsha.com WEB http://www.bonjinsha.com
●お申し込み受付の際に予約受付番号をお伝しますので、必ず番号をお控えください。当日その番号のない方はご参加いただけない場合がありますので、ご注意ください。
●FAX,e-mailでお申込みの際は下記事項をご記入の上、お申込み下さい。
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イベント名(開催日):
お名前:
御所属:(差支えがなければで結構です)
ご住所:〒
お電話番号:
FAX番号:
メールアドレス:
***********************************************
http://www.bonjinsha.com/event/

『「大学生」になるための日本語1』
『「大学生」になるための日本語2』



2011.4.1(金)

茗荷谷五分咲報告

桜の季節になりました。

ひつじ書房から駅までの道には、公園があります。この公園には桜の樹がありますので、毎日お花見をしながら通勤することができます。今日の時点ではまだ五分咲といったところです。昼休みに通りがかったところ、早くもお花見をしているグループがありました。時間帯と風貌からいって、学生さんでしょうか。

今年は震災の影響で、お花見を自粛するという話をよく聞きます。節電、放射能、さまざま理由はあるかと思いますが、少なくとも節電に対する心配のみは、昼間に行なうということで解決するようです。あんまり自粛モードに入ってしまうと、的屋とそのほか飲食店などの関係業種の経営が心配になります。

桜は、この時期だけの特権です。私は通勤がてら、だんだん満開が近づいてくるのを楽しもうと思っています。



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