孤例
本日の日誌は細間の日誌の続編です。
「おび(低→高)」と発音するBとはわたしのことですが、
わたし自身、言語は東京と関西のちゃんぽんなので、これが関西オリジナルのものか、判断しかねていました。
しかし! この週末におこなわれた社会言語科学会で貴重なデータを採取しました。
関西からいらっしゃっていたI書院のKさん(すみません)に、榎本先生のご著書の帯を指さして、「これのこと、何と呼びますか?」とかなりあやしげに質問したところ、
「おび(低→高)」
というお返事をいただきました。
見事な「おび(低→高)」でした。
まだまだデータは少ないものの、関西では「おび(低→高)」なのかもしれません。
帯・イントネーションの続報でした。引き続き調査していきたいと思います。
研究で、ある地域、ある条件において多くのデータの一致が検証されるのは、とても興奮することですが、たったひとつしかない「孤例」というのも大変興味深いと思います。
そのことを最近編集をすすめている書籍や、この「おび(低→高)」の件で強く感じます。
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