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2月

2009.2.27(金)

メダパニ


今月は私の担当書籍が4冊出来てきました、また、来週中には3冊出来上がってくる予定です。

昨年からこつこつと長い時間をかけて進めてきた書籍が、とうとう刊行まで来たなぁと感慨もひとしおです。

今の時期を刊行予定と目指してたくさんの書籍を同時進行してきたので、大変な道のりでした。特に、同じ時期に、たくさんの本が印刷に入る時期というのは、私も大変ですが、印刷所、紙屋さん,製本所といった外部がたくさん関わってくるので、進行管理は複雑になり錯綜しだします。さらには、印刷していたらミスを印刷所の人が発見したりだとか、製本の際に紙が折れ曲がってしまったので本文刷り直しだとか、いろいろなハプニングが起こり出すと混迷の度合いは深まってきます(急いで本を作るということになると、ハプニングの起こる度合いは一気に高まり、えてして起こって欲しくないときに起こるのです…)。

ドラゴンクエストにメダパニという呪文があります。これはドラゴンクエストIIIで初めて登場した呪文ですが、その後市民権を得てドラクエシリーズではメジャーな呪文となりました。この呪文の効果は戦闘の際に「相手を混乱させる」です。混乱した者は、敵味方の区別がつかなくなって攻撃してしまいます。使用例:

「Aはメダパニをとなえた」
「Bはこんらんした!」
Bはこんらんしている!

現実の話しに戻すと、例えば英語の書名の本がたくさん刊行予定になっていると、印刷所も製本所もそして私も日本語の書名よりわかりづらくなるので認識力が落ちてしまいます。
製本屋さんとの会話「あの〜ちゅ、ちゅん、チュンクの進行だけれど…」、「チュ、チュン?」「チュンク」「あーchunk」「chunk?」のように、書名のやりとりだけでも困難です。混乱は伝染します。メダパニにかかってメダパニを唱えるみたいな状態。また同時期に本が印刷や製本に入るということは、印刷された本文に、違う本の表紙が製本されてしまったりという可能性もあります(実際過去におこったことがあります)。そのような連絡が入ったら、またその分量の紙を発注して 印刷を手配して……と大至急現状の進行に割り込んでいかないといけません。1件ぐらいならなんとかなるにしても、それが重層的にくるとなると…。

そうした混乱が充分に予想されたので、総メダパニ状態に陥らないように、今年はいつも以上に連絡を密にとりあい、なんとか今の刊行にこぎ着けています。今は無事3月上旬の本が出来上がってくるのを楽しみに待っています。

そんな、著者とのやりとりとはまた違う、編集の醍醐味の話しでした。




2009.2.26(木)

てみやげ


ひつじ書房では、いただきものをする機会が多くあります。 遠方よりお越しいただいた方からは、その土地の名物などをいただくこともあります。
おみやげは、ひとそれぞれ、土地それぞれで、とてもおもしろいものだと思います。

そして、ある方は、お越しいただくたびに、いつも決まった「あるもの」をくださいます。
それは、その方の住んでいるところの名物で、甘くて、サクサクしています。
いつもそれをくださるその方は、「ハムのおじさん」のようです。

あの人といったら、「○○」と思われるということは、それを続けなければ達成されません。それは、とても大切なことだと、そのおみやげをいただくたびに思います。

わたしも「○○のほそまさん」と思われるように精進したいと思います。


2009.2.20(金)

アイスクリームに学ぶ

昼休みにごはんを食べるお店はたいてい決まってくる。会社近くの洋食屋、駅近くのカレー屋、坂の途中の中華屋さん、あとはだいたい定食屋(バリエーション4店)でパンが食べたくなればドトール、雨の日はボルシチ、ときどきはちょっと歩いてラーメン。

週に一度以上はかならず行く、行きつけの定食屋で、いつもかならず働いているギャルな女子と目と目で通じ合えるようになった(勘違いではない)し、別の定食屋では紳士で真摯な店長さんと仲良くなって、つい先日はナント!『甘いものをどうぞ』と食後のアイスをごちそうしていただいた。会計をするときに嬉しかった気持ちを伝えると『つぎは別のものをお出ししますね』にこり。ぺこり。にこり。

飲食店でいちばん大切なものは味。でも心のない店には行きたくない。

目先の作業に追われ、心のない仕事をしてしまわぬよう、なにがいちばん大切か考えながら、丁寧で誠実で先を読んで行動するようなひとになりたいです。

畑中


2009.2.19(木)

春がやってくる

ちかごろ、日差しがあたたかくなり、コートはもういらないか?と思いましたが、それは数日だけのことで、まだまだコートは手放せないようです。

先日、ひつじ書房で、「梅見」にでかけました。
梅というのは、桜のように全体を見て楽しむというよりは、ひとつひとつの樹をみて楽しむものだ、という話をしました。そして桜とはちがうピンク色を魅せてもらいました。
春になると、いろいろな楽しみがあります。梅が咲き終わると、次は桜です。今年の桜前線は早い、と新聞にありました。

そしてわたしは、最近毎日眠くて眠くてしかたありません。自分でも不思議に思っていたのですが、たぶんこれは、春が近づいてきたせいなのですね。(と考えることにします。)いよいよ、電車で眠ることがここちよい季節になります。



2009.2.18(水)

擬・野菜

先日、とある沖縄料理店でのこと、大学時代の友人らとの食事の席で、なぜか「自分たちを野菜にたとえるなら何か」という話になりました。

動物にたとえるなら、栗鼠だ、狐だ、とか猫だ、というのはお馴染みですが、相手を野菜にたとえるというのはあまりやったことがないというのもあり、非常に盛りあがりました。
意外にもしっくりくる野菜というのはあるもので、友人たちは「にんじん」、「かぶ」、「はくさい」、「セロリ」、「かぼちゃ」と次々に決定されてゆきました。 もちろん、内輪であるからこそ、盛りあがることのできるたわいもない話ではありますが、人を野菜に当て嵌めてみると、逆擬人法と言ったらいいのか、何だか野菜の方がいきいきとして見えてくるのが不思議でした。動物よりも、食べているからこそ分かる、その特徴も含めてあれやこれやと言うのが、おもしろいと思ったわけでした。

ちなみに、この日もおいしくいただいた、沖縄料理で有名な「ナーベラー」は「へちま」のことですが、「へちま」っぽい人というのと「ナーベラー」っぽい人というのは違うかもしれません。それもまた、おもしろく思います。



2009.2.17(火)

春の訪れ

今日は、ランチタイムにスタッフ全員で小石川植物園に梅見に行きました。

昨日までの暖かさとはうってかわっての冬晴れ。風が吹き荒れる茗荷谷から一歩は行った植物園の中は、案外ポカポカとして暖かかったです。梅は種類によって開花の程度も異なるようで、もう終わりに近づいている木もあれば、まだまだ蕾をふくらませているものもありました。園の池では水鳥が気持ちよさそうにしていたり、一足早く咲いている桜もあり、ほんのひとときではありますが確実に近づいている春を感じてきました。

春。四季の中でもなんとなくぼんやりとした印象のあるこの季節が私はあまり好きではありません。陽気のせいもあるでしょうが、主な要因は数年前から花粉症になったことがあるのだと思います。
今年はもうすでに目がかゆくなって、鼻のむずがゆさに悩まされております。町中にマスクをした人見れば「同士・・・」とひそかにそのつらさを共感したりします。 これから2ヵ月程もこの症状に悩まされると思うと、気が重くなります。

同士のみなさま、明けない夜がないように、終わらない春はありません!
この季節、がんばって乗り切りましょう。


2009.2.6(金)

広告

ひつじ書房は『言語』『日本語学』『読書人』などの定期刊行型の雑誌または学会誌に新刊や近刊をお知らせする広告をだしています。

その掲載広告はInDesignやIllustratorをつかって自分たちの手で制作していて、普段は月に1〜2本(多くても3本)の広告を制作していますが、どういうわけだが、2月は広告の入稿〆切日が5つもあり、〆切日が三日間連続しているカレンダーをみるたびに「おわるのか?」「おわるよ!」「本当におわるのか!?」「おわるって!」と自問自答を繰り返しておりますが、やればおわる!やらなければおわらない!を合い言葉に励みたいと思います。

えいえいえおーう

月刊雑誌『言語』にはひつじ書房の新刊がチェックできるようになっておりますので気にしていただけたら幸いです。

畑中


2009.2.6(金)

思考回路

電車にのると、車内やホームなどで公共マナーについての広告をよく見る。 某広告は、「○○でやろう」というキャッチコピーで、イラストの違いによってさまざまな公共マナーの「訴え」をあらわしている。

化粧をする女性なら「家でやろう」とか、登山の格好をした集団がおにぎりを食べているなら「山でやろう」とか、駆け込み乗車をするひと(クロールのような格好)なら「海でやろう」など。
この広告をみると、「なるほど」と思うが、公共の場でイラストのようなふるまいをするひとたちは、もちろん実際にいる。そのひとたちはこれをみて「ああ私だ」とか「今度からやめよう」とか思うのだろうか。 ひとびとがこの広告をみたときの思考は、どうなっているのか。

1「自分のことだと認識して反省する」
2「自分がそういう行動をしている認識がないため、広告の内容が理解できない」
3「自分のことだと認識し、社会への反抗のため、あえてやる」
4「自分のことだと認識し、罪悪感をもちつつ(しかたなく)やる」

公共マナーにも程度があり、状況によってそれぞれでしょうね。みなさんはどうですか。



2009.2.3(火)

誕生日を忘れる

二度目の登場となります、アルバイトの久保田です。
気がつけば、もう暦は2月となりました。 実は、今月は私の誕生月なのです。

忙しさなどから、よく自分の誕生日を忘れてしまう人がいますが、 私はこれまで、一度も忘れたことがありません。 「忘れることができない」と言った方が正しいかも知れませんが・・・。

特に楽しみにしているわけでもないのですが、 その日が近づくと、いつも頭の中にあって、毎日自分でカウントダウンしていくのです。

そんな私は、誕生日当日に友達から「おめでとう」を言ってもらったとき、 「そっか。今日は私の誕生日だったんだ。すっかり忘れてた!」と言ってみたくてなりません。

毎年そう思っているのですが、 きっと今年も忘れることはできないでしょうね。


久保田



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