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10月

2008.10.31(金)

もうすぐ




冬が来るのでしょうか。今週に入って寒さがぐっと深まりました。近頃、わたしは、朝、目が覚めてもなかなかフトンの中から出られず、うっかり二度寝してしまい、そのせいで身支度を5分で済ませなければならないという、なんともバタバタした朝が日常になりつつあります。もうすこし身を引き締めなければと思うのですが…。

今週の月曜日の出来事。新しく入られたアルバイトのKさん、Sさん、Fさんの歓迎会プラス三井先輩のお誕生日会でアジア料理店へ行ってきました。生春巻きではじまり、フォーで終わるコース料理はそれぞれ個性が強く、一体何が盛り上がり(メイン)だったのかは食べ終わってもさっぱり分かりませんでしたが、アジアのビールや焼酎やお酒と楽しい会話と共に、美味しく楽しく気持ちよい時間を過ごしました。ひとつ発見したこと:ひつじ書房は酒豪が多い…



2008.10.30(木)

なんとなく、××


先日、ようやく談話(ただし朝ドラ中)「だんだん」を耳にすることができた板東です。(「おおきに」のイントネーションに近いような気がしました。)

最近社内(の一部)では、enダーシ、emダーシそのものの幅、アルファベットとそれらのスペース、コンマとアルファベットのスペースなど、欧文中での約物にかかわるスペースについて熱く議論が交わされています。 ちなみにひつじでダーシといえば「2015」は外せませんが、このダーシをわたしはひつじに入って初めて知りました。
ただの線と思うなかれ、ダーシは奥の深い世界であります。ハイフンもおもしろいです。こちらは書体によって角度もさまざまです。

私の最近の関心事は、週末の盛岡、ダーシもさることながらTEXでの組版です。 あとは、○と×のフォルム等々。 組版工学、組版設計ということばが象徴するように、組版上では理論的に解決しなければことが多々(殆ど?)あります。その度に身震い、数学的思考を身につけたいと願います、それは、新人としての毎日にも言えることなのですが…… (盛岡へつづく)




板東


2008.10.29(水)

2008日本近代文学会秋季大会


先週の土日に東北大学で行われた日本近代文学会の秋季大会に参加いたしました。出展ブースに立ち寄ってくださる人はまばら…。本を見ていってくださるお客さんの印象としては、ベテランの先生が出版社に挨拶に来てくださるだけという感じで、特に若い院生の人が、いい本がないかと探しに来るといった雰囲気はありませんでした。

もっとたくさんの人に来ていただけるよう、出版社としても工夫しないといけませんね。2日目に本をならべた机は、本来ならば4つが組み合わさって円になっているものをバラして横に並べましたが、お洒落な雰囲気になりました。



人気のないブース




2008.10.21(火)

関西へいってきました


週末に甲南大学で開催された、日本語文法学会に参加しました。両日ともいいお天気で、とても暑い2日間でした。セーターを持って行った私は、その選択をすぐに後悔しました。また、学会ではたくさんの先生にお会いすることができました。何度もお会いする先生や初めてお会いする先生など、多くのかたが展示場に来てくださいました。ありがとうございました。

宿泊したひさしぶりの大阪では、大阪の中心が少し変わっていることにびっくりしました。駅前のデパートの改装や、京阪電車の中之島線の開通や、テレビ局が移転して巨大な建物になっていたりと、都会ならではのスピード感を感じました。

街のひとのしゃべる関西弁や放置自転車の多さや、ひとの歩くスピードなど、大阪を感じる瞬間はたくさんありましたが、夜、中之島の橋を歩いて渡っているときの、川沿いの眺めが、なぜか私のなかに、一番大阪を感じさせた瞬間でした。またゆっくりもどってこよう。


細間


2008.10.17(火)

昼休み、駅前の交差点の真ん中で、

向かってくる自転車、そのペダルに足をかけようとしている髪の長い女子が友人にそっくりで、頭に浮かんだその名前を瞬間的に叫べば、振り返ったその子は、やはり、同じ予備校に通っていて高校生の頃からの知り合い、進学先も一緒で卒業するころは同じクラスでもあったWさんだった。すごく仲がよいというわけでもないけれど、学生の時はお互い親しみを持って接していた(よくよく考えるとそれなりに長い付き合いでもある)ので、偶然の出来事にしばし驚きつつも、Wさんも同じ町で働いている、頑張っている、そう思うと、ほっこり嬉しい気持ちになったのだった。

今度、仕事がはやく終わったら、彼女を呑みに誘ってみようと思う。



2008.10.14(火)

秋のおセンチ


噂の出雲方言「だんだん」がNHKの朝ドラのタイトルになっていて驚いたのですが、どうやら出雲と京都が舞台のストーリーのようです。 ついに、談話中の「だんだん」が聞けるか?!と思っていますが、平日になかなかみることができなそうではあります。

先週は未発の発送作業でした。
封入作業をしていると、郵便番号順に並んだ郵便物によって、まるで全国を旅しているような気になります。見慣れない郵便番号、この中に行ったことのない土地がいくつあるのだと思うと、島国日本も広く感じます。そうして、その中で行く土地、であうひととは何か縁があるのだろうと秋の空を見上げて、すこしおセンチになったりするとかしないとか。

今週末は神戸で日本語文法学会があります。
開催校は私にとってはなじみの深い西宮エリア?にありますし、おセンチになっている場合ではありません。はりきっていきたいと思います。



板東


2008.10.7(火)

無心になる

ひつじ書房の書籍目録「未発」2008秋版が完成しました。本日7日から先生方に発送しております。助っ人さん数名を加えてスタッフ一同、せっせと封入作業に励んでおります。同封するお便りや書類もろもろをいかに円滑に封筒へ詰め込むか!が肝であるこのお仕事は余計なことを考えると作業スピードが落ちる落ちる、だがしかし、「無心でやる」という態度も業務中にいかがなものだろう(ダメだろう…)。そのあたりの兼ね合いがなかなかむつかしいのです。

無心になる、ということを意識して初めて体験したのは中学1年生のころでした。当時入っていた剣道部では稽古がはじまる前に座禅を組んで1分間黙祷(薄目をあけて自分の膝から30センチ先の床を見つめるのだ、と習いました)をしていて、そういったことを毎日続けていると、ふと自分の中が空っぽになる瞬間ができて、黙祷したあとはいつもアタマがスッキリ、ココロが浄化されるような感覚を覚えたのでした。

さて、今週の土日は日本語教育学会大会(at 山形大学)が開催されますね。ひつじ書房も出店いたします。ここで気合いを入れ直すためにも、久しぶりに、黙祷を試してみようかな。

畑中


2008.10.7(火)

しみじみ編集中

房主の日誌「2008年10月1日 新しい会計年度を迎えて 」にもありますが、今社内では大変忙しい時期にさしかかっています。1年を通して毎月それぞれ忙しいということはありますが、学会参加や2月までに刊行しなければいけない書籍と春に向けてのテキストなどがありますので、これから春までは待ったなしの忙しさという感じでしょうか。

そんな中で社内では人数を揃えて編集体制を整えています。全体的な編集の状況を見ると、今は夏休みが終わり先生方から原稿がどんどんと入稿されてきていて、それを割り付けして初校がそろそろ出ているという頃です。

今でも割り付け作業をしていると、私が入社したてで恐る恐る割り付け作業をしていた頃が思い出されます。原稿に入れた赤字を失敗しても、基本的には修正液は使わないという原則がありますので、「本当に赤ペンで書いてしまっていいの?」とドキドキしていました。自分が書いた赤字がそのまま反映されて本の形になってくるのです。ずっと将来まで残るであろうその本の運命を自分が担っているわけです。大層な言い方ですが、それぐらいの気負いを持って本作りの仕事に挑んでいましたし、今でも変わりません。

新人や編集を手伝ってもらっているスタッフの仕事を見ながら、ここ最近特にしみじみと初心を思い出しながら編集をしています。秋の空気がそうさせるのかもしれません。秋というよりは寒くなってきただけなのかもしれません。

しみじみしている暇もないほど原稿やゲラは机の周りに怒濤の勢いで積もってきます。負けじと怒濤の勢いで進めておりますが、ふと物思いに耽ったりしながら、秋の夜長は過ぎていくのでありました。

※割り付けとは、著者から送られてきた原稿に実際の本の形になるように、設計通りに文字の指定や大きさや版面その他必要なことを書き込んでいく作業のことを指して使っています。


2008.10.3(金)

あわあわ

板東の日誌を見て「ふむ」と思いました。モノにはそれぞれ名前があるのですね。パーレン、奥深いです。

先日、書籍の発送作業中に、私は「ぷちぷち」と呼んでいる梱包材(エアクッションともいうようです)を使っていましたら、アメリカでは「Bubble バブル」ということを教えてもらいました。Bubbleとは、なんだかとっても泡々としたものを私は想像してしまいます。箱を開けたら無くなっていそうです。

あわあわといえば、来週の図書目録「未発」発送準備、来週末の日本語教育学会の準備などで我が社はてんてこ舞いです。9月の怒濤の7点刊行にとどまらず、新刊ラッシュ?はまだまだ続きます。

こうして秋の夜長は過ぎていくのでありました。


2008.10.2(木)

お墨付き


先日頭をひねりひねり「どうしても“【 】”の名前が思い出せない……」とうめいて『句読点活用辞典』を引きました。

【 】は「すみつきパーレン」と呼ばれます。

『句読点活用辞典』を見ていると、様々な種類のあるパーレンはなかなか愛嬌があり、{ }はこうもり、〈 〉(辞典内では<>となっているように見えましたこれは不等号では?)は山形と呼ぶのだとか。(もうすぐ日本語教育学会ですね)。

小学校の時、算数の授業で( )は小カッコ、{ }は中カッコ、[ ]は大カッコと習ったことを思い出しました。大中小カッコがないとろくに計算もできなかったことを考えると、その少し味気ないような名前たちも意味のある「名付け」であるのかもしれません。

論文にはそれは多くのパーレンが登場します。 パーレン博士になるため、日々努めたいと思います。 (それにしても、なんともパーレンだらけな日誌となりました)



板東


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