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2008.6.30(月)

ワンコール

新人板東は毎日、電話をとっています。なるべくお待たせせずにと電話が鳴れば即座にとるようにと心がけております。電話に出る度に緊張していた板東ですが、 全国の書店さんや先生方、製作の方々からの電話に、少しずつ電話でお話しするのにも慣れてきました。
ところで、私は電話の呼び出し音が鳴っているときには、これから電話に出るであろう相手とのシュミレーションをします。相手がすぐ電話に出ると心の準備ができておらず、焦ることが多々あります。もしかしたら、私がワンコールで出ることで、焦っている方がいらっしゃいましたら申し訳ありません。

これからもお待たせせず電話に出ること心がけますので、どうか、心の準備をお願いいたします。


板東


2008.6.30(月)

学会参加

先週末は、関西で行われた「日本アニメーション学会」の大会に一般参加をしました。

講演ではスタジオジブリの高畑勲監督がお話をされました。言語とアニメーションの演技という内容で、実際の製作段階のレベルと研究的な知とを合成させた、示唆に富む興味深いお話しでした。

たとえば、日本のテレビアニメーションでは話しをするときの口は3コマでパクパクさせることが一般的ということで、それは日本語の発音の方法が例えば英語に比べると唇や舌に対してストレスがかかりにくいということがあるから比較的、単純な動きでもしっくりなじむということや(もちろん枚数削減が根底にありますが)、日本語は話すテンポが大体一定なので話しはじめから終わりまでの所要時間が予測しやすいなど、なるほどと思うと共に、実際の製作の作業がきちんと解釈されていく様子が見事でした。その他にも日本アニメが翻訳されたらどうなるかといった話しや、プリレコからアフレコへの変遷のお話しなど研究といわずとも大変おもしろいお話しでした。

会場からの質問の時間には、会場から活発に発言がされていましたが、もしこの場に言語学者がいれば、かなり創造的な議論が出来るのではないかという予感がしましたが、言語関係の方はいらっしゃらなかったのか、言語に関する質問は出ませんでした。

翌日の研究発表においても、様々な立場の方からのアプローチが刺激的で、アニメーション研究から、言語学的に面白いことがみつかりそうだなと思った、週末でした。


2008.6.27(金)

先生にお会いする

日本言語学会に参加しました。春の学会をしめくくるのにふさわしく、たくさんの人に本を買っていただきました。みなさま、いつもありがとうございます。春の学会では、いくつかの学会に参加させていただき、会社のなかだけではわからないことをたくさん学びました。ほかの出版社の方ともお話ができたり、著者の先生に実際にお会いしてお話をしたり、先生の発表する姿を拝見したり、とてもよい経験になります。
先日は、T先生と社長に同行させてもらい、鶴川というところへ行きました。執筆者の先生にお会いするためです。名前だけしか知らない先生にお会いする瞬間というのは、どきどきするものですね。また、先生方にお会いすると、そのたびに、自分たちは先生たちの研究を世に送りだすお手伝いをしているのだなあ、という気持ちを実感します。


細間


2008.6.20(金)

街のなか

先日、しごとで西新宿の高層ビルに行きました。そのとき、お昼ごはんをおすしやさんで食べたのですが、そのおすしやさんがある場所がとてもすてきなところでした。
近くにはかなりの鋭角三角形の古びたビルや、とても年期のはいった建物がたくさんありました。となりには、西新宿の高層ビル街があるとはおもえません。こんな場所があるのだなあ、とうれしい気持ちでいたところ、なんとそのあたりは近々立ち退きが行われ、区画整理されるそうです。なんとも悲しい気分になりました。住んでいる人にとっては、どう思うのかはわかりませんが、残念な気がしました。なくならないうちにまたこの風景をみに来て、記憶にだけでもとどめておきたいとおもいました。


細間


2008.6.13(金)

傘の下

今週は児童書の出版社に見学に行かせていただいたり、多くの先生方とお会いすることができたりと、ほんとうにもりだくさんの一週間でした。 茗荷谷を飛び出し、飯田橋、神楽坂、西新宿(新宿とは思えないようなぐっとくる家々の並ぶところがあり、おどろきました)、末広亭、ゴールデン街、と山手線の中を歩き回っているうちに傘を1本なくしてしまったようです。
いつものどかな茗荷谷にいるので、外回りの人というのはこういうものなのかな、と想像したりしました。

今週末にはメディアとことば研究会と言語学会があります。 言語学会で学会もひと区切り。もう7月になってしまうなんて、あっという間ですね。 ひつじ書房に来て、もうすぐ4ヶ月が経とうとしています。

みなさま、これからもよろしくお願いいたします。


板東


2008.6.13(金)

整理整頓中

今日ひつじ書房ではわけあっての大書類整理?がありまして、段ボールが山積みの状態で、打ち合わせでいらした先生をお迎えする羽目になってしまいました。

段ボールの中にはひつじ書房の歴史がたくさんつまっています。
……ホームページをつくるのに何十万もかかったこと(その申込用紙)……投げ銭システムのこと……今ではすっかり珍しくなった端子のケーブルなど、実にいろいろとでてきました。見つけてはそれにまつわる話をしてくれる社長も懐かしそうでした。
中でも、私は組版のことについての対談録など、タイポグラフィに関するものをいろいろと見つけ興奮していました。そうして、整理整頓のはずが私のデスクに一部移動することとなりました。
格闘すべき段ボールの山が宝の山に見えた瞬間でした。


板東


2008.6.13(金)

おおさか

関西言語学会に参加するため、大阪に行ってきました。はじめての出張で、なじみのある大阪に行くことになりました。慣れ親しんだ場所に、はじめての経験で訪れるというのは、とても不思議な感じでした。

ひさしぶりに訪れた大阪は、あいかわらずです。季節のせいなのか、土地柄のせいなのか、新幹線からおりたときから空気が熱気をもっていました。まわりにいるひとたちの雰囲気も、やはり東京とは違います。あたりまえですが、みんな関西弁です。この大阪独特の空気は、ことばによってもつくられているのだと、あらためて感じます。
いちど離れてみて、その土地をもういちど見ると、ちがう目線でその街をみることができて、とても新鮮です。短所と長所はうらはらで、近くにあるときには苦手だとおもっていた大阪がもつ独特の空気や性格を、長所として感じることができた気がします。


2008.6.12(水)

編集道具その3

たとえば著者が50人もいるような論文集をすすめていると、著者校正から帰ってきたゲラが入った封筒を開封するだけでも大仕事。

そんな時に活躍するのが……。

越前ちょき

ペーパーナイフ・越前ちょきです。700年の伝統から生まれた、越前打刃物ならではのするどい切れ味。

一見糸切りばさみのようですが、歯の部分は可動しません。これさえあれば、はさみで間違って封筒の中身まで一緒に切ってしまうということはありません。独特のフォルムなので無くしてしまうこともありません。ガードがついているので間違って指を突いてしまうこともありません。愛用しています。

たまに厳重に封筒に封がされていて、ちょきを差し込むすきまが無いときには、泣く泣くはさみを使用しています。

ペーパーナイフは形、材質ともに色々あるのでこれからも探してみたいと思います。「コレイイヨ!」というお勧めの品がありましたら、ぜひお教えください。


2008.6.09(月)

帰阪


『国会会議録を使った日本語研究』、製本やさんのご尽力のおかげで関西言語学会にお目見えしました。
この『国会会議録を使った日本語研究』、表紙にpp加工をしていなかったために溝をつけるとき、機械では印刷部分が色落ちしてしまい、すべて手作業でやってくださったとのこと。上製本の装丁をはじめて担当させていただき、皆さまに助けていただきながら一冊の本ができあがりました。とてもうれしいです。
関西言語学会でもなかなか好評だったように思います。
中身もとても興味深い内容になっております。ぜひご覧ください。


関西言語学会のあと、北浜のあたりを歩いていたら、敬遠しがちな大阪の姿がここちよいものにふと見えました。神戸と京都で人生の半分をすごした私ですが、大阪にはとんとご縁がなく、また避けていたかもしれません。しかし、そのときは、そこに住む人々がすこしうらやましく思えました。印象がポジティブな方向に変化したと感じたときは、とてもすがすがしい気持ちになりますね。



板東

2008.6.06(金)



最近、雨がよくふっている。そろそろそんな季節になってきたんですね。 梅雨というのは、じめじめしていてあまり好きではありません。
ちかくの公園で、いつも小学生が下校する光景をみるのですが、かれらは雨の日でも、あいかわらず楽しそうです。雨の日は雨の日にしかできない遊びやたのしみをみつけています。大きなみずたまりに、ふつうの靴でばしゃばしゃと入っていき遊んでいました。それを見て、通りかかったおばあさんが、こどもたちに、靴がよごれるから水たまりに入ってはいけないよ、と言っています。かれらには、靴がよごれることなど大したことではないのでしょう。よごれた靴をあらうのは家の人でしょうね。自分で洗わなければならなくなったときに、かれらは水たまりをさけて歩くようになるのでしょうか。


細間



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