2016年の大反省と2017年の抱負

2017年1月5日(木)

2016年の大反省と2017年の抱負

会社のサーバーに今年と来年の抱負の反省をアップするのが、恒例ですが、サーバーへのアップを2016年は1回しかしていませんでした。facebookでは、いろいろと発言はしていたのですが、自社のページに1回というのは極端でした。自社のページで発言しなかったことを反省します。来年は自社のページでも発信していきたいと思います。

ひとまず、反省と抱負を述べることにします。

会社的には、経営的な点では大きな反省が必要と言えます。学術研究と社会の接点に近い内容のものを刊行する必要があると認識して進めてきた「関西弁事典」と「ちょっとまじめに英語の本」が、2016年刊行できなかったことが、反省点です。

日本語学系の大学人口が減ってきていること、予算が減ってきていることへの、対策ということもあって進めてきていたのですが、うかうかしておりました。特に「ちょっとまじめに英語の本」については、もっともっときちんと私自身が力を入れて進めていきます。

研究書が売りにくくなってきている理由は、全体に大学予算が減ってきていることと、私の観測では、言語研究に新しい研究が生まれてきている一方で、言語学会は既定化し、精密であってもオーソドックスな言語学に閉じこもり、英語学は、日本語学から遠ざかり、英語学内部的な志向が強まっていると私は観察していますが、それに対して対策を立てていませんでした。

英語学については、英語への内向き志向が強いことを踏まえて、新しい展開を加えます。現状を追認するのではなく、現状を踏まえることと、打破することを意図的に行いたいと思います。

日本語教育については、キャッチフレーズ的多文化主義思想の次を提案したいと思います。言語教育関係者は、たいへんにまじめで、よい方々が多いと思います。そのことは非難する積もりは毛頭ありませんが、これは社会政策の問題だと思いますが、どうも倫理的・道徳的な言い方のように聞こえることがあります。私は社会に関わって、言語政策・文化政策を主張する場合、倫理観のみでは問題があると思っています。善意の方々を非難するつもりはありませんが、議論を起こせるような企画を立てて、具体的に動き出したいと思います。ポスト国民国家主義がグローバリズム、ネオリベラリズムにほぼなってしまったことから、抜け出したい。解決策がわかっている訳ではなく、意図的に模索したい。

そのような方向性をなり立たせることのできる経済的な基盤を作らなければなりません。

2016年の成果

英語の研究書を、コピーエディター、おおむねエディター付きで刊行できたこと。言語学畑でコピーエディティングできる優秀な方を見つけることができました。kindle版で日本のアマゾンで刊行しました。年内にはかないませんでしたが、2017年にはアマゾンドットコムでも発売を開始します。これはまず第一歩です。道を開いた上で、商売としても成り立たせたい。英語の学術書と教科書を出せるようにするための第一歩です。欧米でも売れる学術書を刊行したいです。今年は発達心理学の学術書でしたが、言語学に限らず、日本語学、日本文学などことばに関係する英文学術書を出せるようにすることの第一歩です。話しがずれますが、amazon.co.jpの挙動はおかしい点があります。amazon.co.jpにはお世話になっている点もありますが、困ったこともあります。『手話が言語と言うのなら』、『学生を思考にいざなうレポート課題』が、12月半ばにかなり多くの冊数を届けていながら、在庫無しの表示を続けているということです。処理が行き着かないというのでしょうか。在庫処理の方法に大きな問題があると言えます。また、amazon.co.jpのkindle ストアが、詳細検索できないのはとても残念です。Amazonが進める本しか買えないということになってしまい、ネットでの検索という強力な方法が使えないという信じがたい事態になっています。

『手話が言語と言うのなら』を刊行できたのも成果です。言語というものへの認識があやまっているものが、普及しようとしている時、言語と呼ぶにはどういう認識がないといけないのかときちんと考えない論調には、批判的な言説を作るべきでしょう。一定の社会的なパワーを作るには、数万部は売らないといけないと思いますので、それにはまだまだ遠いことと思いますが、著者の方々の力とともに、まずは声をあげることができたことを成果と思いたいです。

2017年の抱負

「関西弁事典」と「ちょっとまじめに英語の本」のシリーズを刊行しはじめること。新しい言語研究ツールであるeLanの入門書をeLanも使った言語・インターラクション研究のシリーズを刊行しはじめること。これは言語研究の革新につながると思います。eLanは、メディア研究にも使えると思います。これらを軌道に乗せていきたい。

Frontiers in Developmental Psychology Research Japanese PerspectivesをアメリカのAmazonドットコムでも販売を開始します。このことが突破口を開いてくれれば、英語の学術書を刊行していくことができるようになります。そうすれば、新しい学術発信を行うことができるようになります。言語に関わる学術書を世界に向けて売っていきたい、広めていきたいです。

Frontiers in Developmental Psychology Research Japanese Perspectives(Kindle版)へのリンク

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執筆要綱・執筆要項こちらをご覧下さい。



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