2004年1月23日の日誌 株式会社シナノさんとのつきあい

2004年1月23日(金)

株式会社シナノさんとのつきあい

私は独立する前には桜楓社に5年ほどいました。ここで修行したと言っていいでしょう。製作、編集、営業、外注先の支払いの処理までやっていました。そこで、一番最初に作った本『悲劇の誕生』(塚崎進先生 1985)という本でした。20年近い昔ですね。塚崎先生は、折口信夫の弟子で、戦争中にいっしょの疎開した方です。塚崎先生は、どちらかというと野武士という感じの方で、ぼくとつな方でした。その次につくった本が 日沼滉治先生の『日本文学概論』でしたが、この時の印刷所がシナノさんで、この本の組版は活版でしたが、いろいろ初歩的な失敗をして、組み替えが生じてしまい、ご迷惑をかけました。桜楓社はシナノさんが東京に進出する最初に事務所の一角を貸していたというそうで、いろいろ便宜を図っていたのです。とはいうものの、現在は取引していないとのことです。

私は、その時にもいろいろとお世話になったのですが、今は、それとは別に製作をいくつかお願いしています。そんな縁のある会社ということで、また、お世話になることになり、『21世紀の公私年金制度』は、その第一号です。実務は、インターンの藤岡くんが行い、最後の仕上げは、私が行いました。この本が売れていくことを祈っています。

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