2004年1月9日の日誌 ひつじ書房の強み、弱み、機会、脅威

2004年1月9日(土)

2回目の合宿、SWOT分析 ひつじ書房の強み、弱み、機会、脅威 

ひつじ書房では、昨年の8月に続いて、2回目の合宿を行いました。合宿したのは1回目と同じ本郷の鳳明館別館。




今回は、社員3名と私と専務。4時に入って、会議と新年会を行いました。会議では、専務から経営状態の報告があり、昨年度1昨年度と比べて、10月からはじまった今期の売り上げは、本が刊行できていることや大きく売り上げが立つ要因があり、20パーセントほど上まわっていることの説明があり、月次の資料の作り方についても話し合った。(20パーセントから25パーセント売り上げが増えないと社員3人体制は大変きびしいのである)専務は北村さんにエクセルのグラフの使い方を教わることになった。次に私の司会で、時系列に担当している本ごとの刊行状況の説明を行い、最後に足立さんから「講座社会言語学」の進行状況の説明があった。年末、年明けにゴサイソク申し上げた結果、1月中には書いて下さるという方が多く、刊行に向けてどうやらきちんと動き出したようだ。


SWOTの図SWOT分析(ミツエーリンクス)SWOT分析を使ったグループワーク「NPOという組織の強みと課題について」(大阪ボランティア協会)

その後、ひつじ書房の強み、弱み、機会、脅威をみんなで紙に書いた。いわゆる、SWOT分析というもの。経営の分析で、よくしられたものであるが、私自身は、数年前に私は、加藤哲夫さんのNPOのマネジメント講座ではじめて体験したものである。前半の議論のところで、ほぼ時間切れで、書き込んでとりあえず終了。その後は宴会でとのことになった。




お風呂に入り、宴会。ここは、一人一人に一つお膳。寄せ鍋コースは、なかなか充実している。冷酒は例によって「本郷」。宴たけなわで、専務からSWOT分析はどう書いた?との質問。弱点は、「書店との連携がうまくできていない」「社長がワンマン(専務より)」「原稿の入り方が不安定」などもあり、「スタッフの経験値が低い」との自戒の声もあったが、結構がんばっているのじゃないのかということとか、強みの方で、「スタッフが育ってきている」との指摘も、これは専務より。盛り上がった(?)ところで、とりあえず、床へ。

7時半から、朝食。朝食の後、昨日話題に出た弱点をどうするかについて話を続行。書店対策が弱い点については、一般書を出している小さな版元の入っているグループに入って、勉強したりすることもできるかもしれないが、ひつじ書房が、ねらっている層の営業手法自体が、業界の中でも未開拓なので、それ自体から作っていくことになるか、外商部との連携をするための勉強をしなければならないこと、書店でも売れるようなラインを作らなければならないこと(日本語教授法のラインについては進行中)。『日本語を話すトレーニング』が刊行されると、この2冊の良いところを取り合わせて使うという希望が寄せられることが予測されることから、『日本語を書くトレーニング』について一部だけコピーして使いたいというような要望にどう対応するか。加工して使いたい、というような場合をどうするか。原則をきちんと決めて、それで対応するようにしようということになった。編集のスキルについては、本を3月中に向けて作っているので、できた後で、マチネスタッフも入れて、自分が編集した本についての説明のプレゼンテーションを行うこと。本を作る際の苦労や工夫が共有できるとよい。可能であれば、外部の人に来てもらって、コメントを付けてもらえると良い、などなど。

合宿は、外からの電話などもなく、ふだんと違った空間で、また、くつろいだ中でいっしょに話し合うという機会なので、私自身はとても好きな時間である。なかなか普段に全体的なことを議論することが難しいのでこのようなリフレッシュできる機会はありがたい。参加したスタッフのみなさんはご苦労様でした。面白かったでしょうか?


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