2003年1月11日(土)

スローシンキング、スローアクション

知人が、学校の先生方の前で講演したとき、メディアリテラシーということばを知っているか尋ねたところ、1人も知らなかったそうだ。メディアリテラシーということばを知らないということは、どういうふうに考え たらいいのだろう。

そのことばを知らないということの問題だけではなく、先生方が、世の中の新しい情 報を知る必要がないと感じていると言うことだ。

さらにそれは、

1 今、社会や教育現場で起きている問題を自分の問題と思っていない
2 自分の問題だと思っていないので、自分で解決策を探ろうとしていない
3 自分で解決策を探ろうとしていないので、自分で情報を集める必要を感じていない
4 自分で情報を集める必要を感じていないから、メディアリテラシーということば を知らない
4' 自分で情報を集める必要を感じていないから、図書館の重要性に気が付かない
4''自分で情報を集める必要を感じていないから、知識の重要性に気が付かない
                          【情報の無価値の連関】

知識(知恵)が重要だと思っていない人が、先生をやっていると言うことは、不思議 なことですね。

でも、先日あるところで、行われたあるアンケートでは、出版社の編集や営業、書店の人で社会的な必要が大事だと考えている人は皆無であった。(私は突然変異なのだろうか。)ということは、本を読むか読まないかは別として、学校の先生と同じだ。

私は、逆を行きたい。

1 今、社会や教育現場で起きている問題を自分の問題と思っている
2 自分の問題だと思っていなるので、自分で解決策を探ろうとしてする
3 自分で解決策を探ろうとするので、自分で情報を集める必要を感じている
4 自分で情報を集める必要を感じているので、図書館や知識の重要性に気が付いて いる
                        【情報のプラス価値の連関】

当事者としての知識。本の知識と人々の知識をネットワークして、事態を変えていく実践を積み重ねて行こう。『スローイズビューティフル』は面白い。スローという中に「社会起業家」の味付けがあることに気が付かれただろうか。ETICで賞を取ったカフェスロー・コタカチの藤岡亜美さんは、辻信一さんの弟子だったんですね。なるほど。この連関は面白い。藤岡亜美さんに本を書いてもらおうか。

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