2001年8月28日(火)

ご奉納、6尺の菊

昨年に続いて、筑波山のふもとの伊奈町で綱火を見た。綱火というのは、400年続く伊奈町の祭だということだが、伝統とか古くささを感じさせない新鮮な、生きている「民俗芸能」である。綱で繰られた繰り人形が、空中を舞う。ふらふらするというのではなく、どういう仕組みなのかわからないが、途中、360度近い回転をし、空中を巡り歩く。人形からは、花火が吹き出し、空中で人形が櫨を漕ぎ、船の先頭から、花火が散る。

三つの出し物の内、最初の二つは毎年恒例の出し物で、最後の一つはその年々の出し物を作り手が決めて出す。今年は、花咲爺で現代風ではなかったが、もっと時事的なものであった時代もあるのではないか。町々のニュースステーション。今年は、ひつじ書房で、奉納した。6尺の菊。見事な花が空中に咲いた。ひつじ書房の行方に幸いあれ!

宗教臭さがないので、民俗芸能研究者は注目しないのだろうが、この祭りを見て、生活の中の祭りというのはこういうものかと実感した。なかなか捨てがたい祭りである。来年もたぶん、行くことにするだろう。

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