指さしと相互行為 安井永子・杉浦秀行・高梨克也編 指さしと相互行為 安井永子・杉浦秀行・高梨克也編
2019年7月刊行

指さしと相互行為

安井永子・杉浦秀行・高梨克也編

A5判並製 272頁 定価3,800円+税

装丁 坂野公一+吉田友美(welle design)

ISBN 978-4-89476-973-1

ひつじ書房

Pointing in Interaction
Edited by YASUI Eiko , SUGIURA Hideyuki and TAKANASHI Katsuya


【内容】
人間が日常的にもっとも頻繁に用いるジェスチャーの一つ、指さし(ポインティング)に焦点を当て、会話分析の手法から、その多様な相互行為上のプラクティスを詳らかにすることを試みた国内外初の論文集。
執筆者:遠藤智子、城綾実、杉浦秀行、高田明、高梨克也、森本郁代、安井永子



【目次】
まえがき
書き起こし記号一覧
  

総説編─指さしの研究─

第1章 相互行為における指さし
―ジェスチャー研究、会話分析研究による成果―
安井永子・杉浦秀行
1. 指さし(ポインティング)
2. 相互行為の中の指さし
3. 本書について

第2章 子どもの発達研究における指さし
高田 明
1. はじめに
2. 初期の理論的研究
3. 観察研究の隆盛と臨床的応用
4. 赤ちゃん実験の勃興
5. まとめ


分析編 第I部 日常会話の中の指さし

第3章 受け手に「直接経験」として聞くことを要請すること
―過去の出来事を受け手に「帰属」させる指さし―
森本郁代
1. はじめに
2. 先行研究
3. 分析
4. おわりに

第4章 記憶探索活動中に参与者に向けられた指さしの非指示的性質
杉浦秀行
1. はじめに
2. 研究の背景と目的
3. データ
4. 分析
5. 結語

第5章 笑いの対象に向けられる指さし
―からかいにおける志向の分散と参加フレームの組織化―
安井永子
1. はじめに
2. からかいに伴う指さし
3. おわりに


分析編 第Ⅱ部 環境の中の指さし

第6章 家庭内の共同活動における子どもの指さしと養育者の反応
遠藤智子・高田 明
1. はじめに
2. データ
3. 反応を得る前提条件の理解
4. 活動の中で反応される指さし
5. 反応を受けない指さし
6. おわりに

第7章 発散型ワークショップでの発言に伴う指さし
―多重の行為から見た活動への志向―
高梨克也
1. はじめに
2. 理論的背景
3. データ
4. 分析:指さしの素早い撤退
5. 議論:発散型ワークショップでの発言

第8章 巨大展示物を相互行為に引き込む科学コミュニケーターの指し示し
城 綾実
1. はじめに
2. 分析の焦点となる展示物とデータ
3. 少し離れた2つの展示物を関連づけるプラクティス:なぜいまそちらに視線を転じるのか訳がわかる仕掛けと指し示し
4. 巨大半円パネルを際立たせ欠けた部分を補い円として識別する
5. 相互行為的に達成される大きさの体験
6. おわりに


あとがき  
索引  
執筆者紹介  



【編者紹介】
安井永子(やすい えいこ) 名古屋大学文学部・人文学研究科専任講師
杉浦秀行 (すぎうら ひでゆき) 摂南大学外国語学部外国語学科准教授
高梨克也(たかなし かつや) 京都大学大学院情報学研究科研究員・一般社団法人社会対話技術研究所理事
執筆者:遠藤智子、城綾実、杉浦秀行、高田明、高梨克也、森本郁代、安井永子


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