ひつじ書房 ベーシック英語構文文法 大谷直輝著 ひつじ書房 ベーシック英語構文文法 大谷直輝著
2019年10月刊行

ベーシック英語構文文法

大谷直輝著

定価1800円+税 A5判並製 248頁 

装丁 大崎善治

ISBN 978-4-89476-940-3

ひつじ書房

A Basic Guide to English Construction Grammar

Otani Naoki



本書は、私たちが持つ言語知識は抽象性や複雑性が異なる様々なタイプの構文のネットワークからなると考える構文文法の考え方を紹介する。言語経験から抽出された構文が私たちの言語活動を支えると考えることで、言語知識を文法と辞書に大別する伝統的な言語観とは異なる言語の姿がみえてくる。「構文」という概念を理解することで、英文法の知識が深まるとともに、認知言語学、談話・機能言語学、コーパス言語学、定型表現の研究等にも大いに役立つであろう。


目次

まえがき

1  構文とは何か
 1. 1 はじめに
 1. 1. 1 構文とは何か?
 1. 1. 2 構文の例
 1. 2 言語記号から構文へ
 1. 3 抽象的な構文の紹介
 1. 4 構成性の原理
 1. 5 まとめ

2  辞書・文法モデルとイディオム問題
 2. 1 辞書・文法モデル
 2. 2 イディオム問題
 2. 2. 1 イディオムの遍在性と種類
 2. 2. 2 イディオムの生産性と分析性
 2. 3 辞書・文法モデルと日常言語
 2. 4 用法基盤モデル
 2. 4. 1 用法基盤モデルの特徴
 2. 4. 2 用法基盤モデルから見るイディオム
 2. 5 まとめ

3  構文の認定方法
 3. 1 構文と構成体
 3. 2 予測不可能性を超えて
 3. 3 構文の認定方法
 3. 3. 1 認定方法1:形式面の不規則性
 3. 3. 2 認定方法2:意味面の不規則性
 3. 3. 3 認定方法3:表現独自の制約
 3. 3. 4 認定方法4:表現が共起するコロケーションの選好性
 3. 4 頻度の偏り
 3. 5 まとめ

4  項構造構文1:基本的な考え方
 4. 1 動詞と項構造構文
 4. 2 構文と創造性
 4. 3 項を増やす構文
 4. 3. 1 二重目的語構文
 4. 3. 2 結果構文と使役移動構文
 4. 4 事態を言語化する
 4. 4. 1 ビリヤードボール・モデル
 4. 4. 2 典型的な事態と構文

5  項構造構文2:応用と関連現象
 5. 1 項を減らす構文
 5. 1. 1 受動構文
 5. 1. 2 命令構文
 5. 2 構文交替と表層形による一般化
 5. 3 類似した構文と類像性
 5. 4 具体レベルの構文
 5. 4. 1 語彙・構文アプローチ
 5. 4. 2 コロストラクション分析
 5. 5 まとめ

6  構文の意味的な基盤
 6. 1 認識から言葉へ:認知言語学の考え方
 6. 2 主観的な意味の正体:捉え方
 6. 3 意味はどのように伝わるか:百科事典的意味・フレーム意味論
 6. 4 構文のカテゴリー的な特徴:プロトタイプ
 6. 5 まとめ

7  構文のネットワーク
 7. 1 メンタル・コーパス
 7. 2 構文のネットワークの基本設計
 7. 3 継承リンク
 7. 3. 1 具体例のリンク
 7. 3. 2 部分関係のリンク
 7. 3. 3 多義性のリンク
 7. 3. 4 メタファーリンク
 7. 3. 5 アマルガム構文
 7. 4 問題:最も抽象的な構文はどのようなものであるか?
 7. 5 まとめ

8  構文形態論
 8. 1 代表的な語形成
 8. 2 構文形態論の考え方
 8. 2. 1 具体事例の扱い方
 8. 2. 2 タイプ頻度とトークン頻度
 8. 2. 3 形態論の段階性
 8. 3 構文形態論に基づく語形成
 8. 3. 1 ネットワーク
 8. 3. 2 類推による語形成
 8. 4 形態論と統語論の連続性について

9  構文と文法機能
 9. 1 文法カテゴリーに対する従来の考え方
 9. 2 文法標識
 9. 2. 1 時制
 9. 2. 2 Yes-No 疑問文
 9. 3 品詞
 9. 3. 1 品詞の意味的な特徴づけ
 9. 3. 2 名詞の下位分類
 9. 4 文法関係
 9. 4. 1 主語
 9. 4. 2 抽象的な文法カテゴリーは存在するか

10 談話と構文
 10. 1 談話から構文を見る必要性
 10. 1. 1 談話とは何か
 10. 1. 2 談話が構文に与える影響
 10. 2 談話機能を持つ構文
 10. 2. 1 分裂構文
 10. 2. 2 右方転位構文
 10. 3 談話と項構造構文
 10. 4 話し言葉と構文
 10. 5 まとめ

11 構文の習得
 11. 1 子どもが持つ言語知識
 11. 2 言語習得の社会・認知的な基盤
 11. 2. 1 刺激の貧困
 11. 2. 2 刺激の貧困は存在するか?
 11. 2. 3 言語の社会・認知的な基盤
 11. 3 ボトムアップの言語習得
 11. 3. 1 単文レベルの構文の習得:一語文から項構造構文へ
 11. 3. 2  複雑な構文の習得:wh 疑問構文、補文節構文、関係節構文
 11. 4 過剰一般化をどのように防ぐか

12 これからの構文研究
 12. 1 構文文法のまとめ
 12. 1. 1 構文文法と伝統的な言語学
 12. 1. 2 構文文法を用いた分析を行う利点
 12. 2 構文の心理的な実在性
 12. 3 構文の変種
 12. 4 構文の形式:マルチ・モーダル構文
 12. 5 構文文法という窓

参考文献
索引


著者紹介
東京外国語大学大学院総合国際学研究院准教授 1979年、名古屋市生まれ。2012年、京都大学大学院人間・環境学研究科にて博士号(人間・環境学)を取得。 専門:認知言語学、構文文法、コーパス言語学、談話機能言語学。 主な著書と論文:『認知言語学と談話機能言語学の有機的接点』(ひつじ書房、近刊、共編著)、「類義的な動詞不変化詞構文における不変化詞の指向性」(『認知言語学研究』1、2015)、『スーパー・アンカー英和辞典(第5版)』(学研プラス、2015、分担執筆)、A Cognitive Analysis of the Grammaticalized Functions of English Prepositions: From Spatial Senses to Grammatical and Discourse Functions(Kaitakusha, 2013)、『道を歩けば前置詞がわかる』(くろしお出版、2007、共著)など。



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