この明るい場所 ポストモダンにおける公共性の問題 五十嵐沙千子著 この明るい場所 ポストモダンにおける公共性の問題 五十嵐沙千子著
2018年7月刊行

この明るい場所

ポストモダンにおける公共性の問題

五十嵐沙千子著

四六判並製カバー装 272頁 定価3,200円+税

ブックデザイン asahi edigraphy(装丁:杉枝友香、本文組版:星谷陽子)

ISBN 978-4-89476-891-8

ひつじ書房

Agora: Publicness in Postmodern
Igarashi Sachiko


【内容】
「公共性」とは、誰もが知っているが、はっきりとは説明できない言葉である。公共性とは何か? なぜ必要なのか? 本書は「公共性」を、ハンナ・アーレント、ジャン=フランソワ・リオタール、ユルゲン・ハーバーマスといった現代思想の文脈の上に位置づけ、ポストモダンの現代においてなぜ公共性が必要とされるのか、その可能性によって現代にどのような道が開かれるのかを論じたものである。



【目次】



1 アーレントの公共性
1-1 人間の条件、政治の条件
1-2 複数であるということ
1-3 「家」
1-4 政治というもの
1-5 歓待

2 リオタールのアーレント批判
2-1 なぜアーレントはポストモダンの問題になるのか
2-2 リオタールのアーレント批判
2-3 孤独なものとして、孤立の哀しみに充ちた砂漠において
2-4 沈黙
2-5 アポリア

3 ハーバーマスの公共性
3-1 ハーバーマスとアーレント
3-2 ハーバーマスのコミュニケーション論
3-3 ハーバーマスのアーレント批判
3-4 無制限のコミュニケーション


あとがき
主要参考文献




【著者紹介】
五十嵐沙千子(いがらし さちこ)
〈略歴〉
筑波大学大学院人文社会科学研究科哲学・思想専攻単位取得退学。博士(文学)。東海大学文学部講師を経て筑波大学人文社会科学研究科哲学・思想専攻准教授(現職)。2009年から市民のための哲学カフェ(筑波大学哲学カフェ「ソクラテス・サンバ・カフェ」)を主催。
〈主な著書・論文〉
『他者性の時代—モダニズムの彼方へ』(共著)(河上正秀編、世界文化社、2005年)、「世界からの下降—ハイデガーにおける共同性」(『哲学・思想論叢』第43号、2018年)、「対話である越境—オープンダイアローグ、討議倫理、あるいは哲学カフェの可能性をめぐって」(『哲学・思想論叢』第42号、2017年)




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