日本語教育のためのはじめての統計分析 島田めぐみ・野口裕之著 日本語教育のためのはじめての統計分析 島田めぐみ・野口裕之著
2017年11月刊行

日本語教育のためのはじめての統計分析

島田めぐみ・野口裕之著

A5判並製カバー装 168頁 定価1,600円+税

装丁 上田真未

ISBN 978-4-89476-862-8

ひつじ書房

Introduction to Statistical Analysis for Japanese Language Education
SHIMADA Megumi and NOGUCHI Hiroyuki


【内容】
統計的方法は日本語教育に関する重要な知見を得るために必要不可欠な道具の一つである。本書では、日本語教育を専攻する学生や研究者を対象として、統計的方法の基礎的な部分を分かりやすく解説。統計的な記述や推測の方法について、その論理構成の説明のほか、分析ソフト(SPSS)の使い方と、実際の研究に用いられた例を示した。何よりも読者に「考え方」を身に着けてもらえるように配慮した、これからの日本語教育のための一冊。



【目次】

序 さあ日本語教育のために「統計」を始めよう


Ⅰ 統計の基礎1 統計的記述

第1章 1変量の統計
1.1 変数の種類
1.2 データの特徴の表し方
1.2.1 度数分布表とヒストグラム
1.2.2 平均値と中央値
1.2.3 分散と標準偏差
1.2.4 標準化
1.2.5 正規分布
コラム 偏差値はZ得点???

第2章 2変量の統計
2.1 関連の度合いを表す指標
2.2 曲線相関
2.3 回帰直線と回帰係数
研究例
問題
応用問題


Ⅱ 統計の基礎2 統計的推測

第3章 統計的推測の考え方
3.1 母集団と標本
3.2 標本分布
コラム 「大数の法則」と「中心極限定理」
3.3 統計的検定
3.4 両側検定と片側検定
3.5 仮説
コラム 確率変数
問題

第4章 平均値の差の検定 t検定
4.1 t検定とは?
4.2 t検定の種類
4.3 対応のあるt検定
4.4 対応のないt検定
4.5 SPSSでの計算例
研究例1
研究例2
コラム t検定の繰り返しをしてはいけない理由
問題

第5章 クロス表の分析 χ2検定
5.1 χ2検定とは?
5.2 クロス集計表
5.3 χ2検定
5.4 SPSSでの計算例
研究例1
研究例2
問題


Ⅲ 少し進んだ分析法

第6章 分散分析 複数の母集団の平均値の差を検討する
6.1 分散分析とは?
6.2 一元配置の分散分析
6.3 分散分析の考え方
6.4 二元配置の分散分析
6.5 SPSSでの計算例
コラム 母数モデル・変量モデル・混合モデル
コラム F分布表
研究例1
研究例2
問題

第7章 因子分析 データに共通する概念を探る
7.1 因子分析とは?
7.2 顕在変量と潜在変量
7.3 因子分析を利用した研究例
7.4 一般的な因子分析の手順
7.5 因子分析の解
7.6 SPSSでの計算例
問題

次の段階の学習に向けて

問題の解答と解説
引用文献
索引



【著者紹介】
島田めぐみ(しまだ めぐみ)
2006年名古屋大学大学院博士後期課程修了(心理学博士)。東京学芸大学講師、准教授、教授を経て、日本大学大学院教授。
〈主著〉「日本語語彙認知診断テスト」『日本語教育のための言語テストガイドブック』(くろしお出版、2015年、分担執筆・共著)、「ハワイ日系人の日本語」『オセアニアの言語的世界』(渓水社、2013年、分担執筆)、「どう評価するか」『日本語教育を学ぶ—その歴史から現場まで【第二版】』(三修社、2011年、分担執筆)

野口裕之(のぐち ひろゆき)
1978年東京大学大学院教育学研究科教育心理学専門課程博士課程中途退学。1985年教育学博士(東京大学)。名古屋大学教育学部助教授、教授、名古屋大学大学院教育発達科学研究科教授を経て、2017年3月定年退職。名古屋大学名誉教授。
〈主著〉「項目反応理論の概要」ほか『組織・心理テスティングの科学—項目反応理論による組織行動の探求』(白桃書房、2015年、 共編著)、「大規模言語テストの世界的動向:CEFRを中心として」『日本語教育のための言語テストガイドブック』(くろしお出版、 2015年、 分担執筆)、『テスティングの基礎理論』(研究社、2014年、共著)





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