学生を思考にいざなうレポート課題 成瀬尚志 編
2016年12月刊行

学生を思考にいざなうレポート課題

成瀬尚志編

A5判並製  定価1,600円+税

装丁者 羽山潤一

ISBN 978-4-89476-827-7

ひつじ書房

Essay Questions to Invite Students to Think
Takashi Naruse


【電子書籍】

アマゾンにて、kindle版も発売中です。
学生を思考にいざなうレポート課題  [プリント・レプリカ] Kindle版


成瀬尚志先生が、YouTubeにアップされています動画です。「大学教員がレポート課題を出す際にどのような工夫が考えられるかについてまとめてみました。」

「コピペを防ぐためのレポート課題の出し方の工夫



【内容】
どのように工夫すれば学生が頭を使ってレポート課題に取り組むのか?これまで理論的には問われてこなかったこの問いに、「レポート論題」、「授業設計」、「評価」の各観点から答える渾身の書。特に「剽窃が困難となる論題」についての分析は、これまでのレポート課題のあり方を根本から問い直す。

執筆者:成瀬尚志、河野哲也、石井英真、笠木雅史、児島功和、髙橋亮介、片山悠樹、崎山直樹、井頭昌彦

【目次】

はじめに

第1章 なぜレポート課題について考えるのか
1 レポート課題で何を問うべきか
2 学術論文と学部レベルのレポート課題の評価の違い
3 レポート課題から授業を設計することの意義
4 授業設計においてレポート課題はボトルネック
5 ネット時代においてレポート課題で何を問うべきか

第2章 論証型レポートについて考える
1 論証型レポート―問いを立てることの難しさ
2 問いを教員が設定する―是非型論題の問題点
3 論証型レポートの問題点
4 論証のタイプ

第3章 レポート論題の設計
1 論述型レポートの提案
2 「素材」を前提とした論題設計
3 創意工夫の種類―形式面の創意工夫と内容面の創意工夫
4 剽窃が困難となる論題とは?
5 まとめ
補論:レポート論題タキソノミー

第4章 レポート課題を軸とした授業設計
1 「あなたの書くものに価値がある」ということを伝えることが重要
2 レポート課題の「宛先」を設定する
3 フィードバックの重要性
4 学生自身が失敗に気づくことの重要性
5 レポート課題を軸とした授業設計

第5章 学生が自分で問いを立てるための授業デザイン
1 オリジナリティの必要性
2 問いの重要性
3 導入教育におけるレポート作成
4 教養教育と専門教育におけるレポート作成
5 学生が自分で問いを立てるための工夫

第6章 レポート課題を評価するとき
はじめに
1 パフォーマンス評価の基本的な考え方
2 パフォーマンス評価が可視化する能力・学習の質
3 ルーブリックを用いた評価
4 ルーブリックの効果的活用のために

おわりに

【編者紹介】
成瀬尚志(なるせ たかし)
京都光華女子大学短期大学部講師。専門は哲学、高等教育。神戸大学大学院文化学研究科単位取得退学。博士(学術)。主な業績は『アクティブラーニングとしてのPBLと探求的な学習』(共著、東信堂)、『真理・言語・歴史』(共訳、春秋社)、「クワインはなぜ物理主義を採用したのか」(単著、『モラリア』)ほか。


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