富山県方言の文法 小西いずみ 著 富山県方言の文法 小西いずみ 著
2016年3月刊行

ひつじ研究叢書(言語編) 第130巻

富山県方言の文法

小西いずみ 著

ブックデザイン 白井敬尚形成事務所

A5判上製函入  定価8,000円+税

ISBN 978-4-89476-763-8

ひつじ書房

A Grammar of the Toyama Dialect of Japanese
Izumi Konishi



『富山県方言の文法』の誤植について

本文中の以下の箇所に関しまして、誤りがありました。ここに訂正し、深くお詫び申し上げます。

行数は、空行や章見出しを含めずに数えています。

 はスモールャピタル

 

9211

命令形1 -(r)e-(r)

命令形1 -(r)e-(R)

9311

禁止形2 -(r)aren-na

禁止形2 -(r)areN-na

9316

意志・推量形 -(j, r)o(r)

意志・推量形 -(j, r)o(R)

9326

勧誘・否定意志・否定推量 -(a)nmai

勧誘・否定意志・否定推量 -(a)Nmai

966

否定形 -(a)n

否定形 -(a)N

9722

推量形 -kar-o(r)

推量形 -kar-o(R)

1001

仮定形3 -kaq-tara

仮定形3 -kaQ-tara

10010

過去形 -kaq-ta

過去形 -kaQ-ta

3371

1章では

序章では

33714

21では

1では

33719

22では

2章では


お手数でございますが、正誤表をダウンロードしてお使い下さいますようお願い申し上げます。ご迷惑をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。
『富山県方言の文法』正誤表



【内容】

西日本方言域の東端に位置する富山県方言の文法について、臨地調査、筆者自身の内省、談話資料にもとづいて総合的に記述した書。
富山県方言の文法特性と形成過程について地理的分布という側面から論じる第Ⅰ部、県の行政・経済の中心地である富山市の方言の文法体系全体を記述する第Ⅱ部、形容詞の副詞化、引用標識、提題・とりたて助詞といった特定の文法事象・文法形式の詳細な記述を行う第Ⅲ部で構成される。


【目次】

序 章 本書の背景・目的・方法
1. はじめに
2. 日本語諸方言の文法研究
2.1. 方言文法研究の目的と意義
2.2. 方言文法研究の方法
3. 富山県方言の文法研究
4. 本書の目的・方法と構成

I 地理的分布からのアプローチ

第 1 章 地理的分布から見た富山県方言の文法
1. 行政区としての富山県と富山県方言
2. 東西方言対立と富山県方言
2.1 牛山初男による東西方言境界の指標
2.2 そのほかの西日本方言的特徴
3. 非東西対立型の文法項目
3.1 準体助詞
3.2 意志・推量形
3.3 勧誘形
3.4 尊敬形
3.5 原因・理由の接続助詞
4. 五箇山方言の特異性
5. まとめ

第 2 章 コピュラの分布とその形成過程
1. 問題の所在
2. 方法
3. 調査結果
3.1 地理的分布
3.2 デャの音声的変異と使用意識
3.3 言語内的要因
3.4 言語外的要因(年齢差・男女差)
4. 分布形成過程
4.1 富山市周辺におけるデャからダへの変化
4.2 呉西と岐阜県境のジャ・ヤ
4.3 呉東東部のデャ・ジャ・ヤ
4.4 ダ優勢域のヤと、ジャ・ヤ優勢域のダ
4.5 まとめ
5. 「では」の分布
6. 本章のまとめ 富山県方言の形成という視点から

II 記述的アプローチ1 総合的記述

第 3 章 富山市方言の文法体系
1. 本章の目的と方法
2. 音韻体系
2.1. 音素とモーラ
2.2. アクセント
3. 品詞
4. 文の基本構造
5. 名詞句の構造
5.1 人称代名詞
5.2 名詞に付く接辞
5.3 形式名詞
5.4 準体助詞
6. 指示語と疑問語
7. 活用
7.1. 動詞
7.2. 形容詞
7.3. 形容名詞述語・名詞述語
8. 格
8.1. 主格ø・カ゜・ア・ナ
8.2. 対格ø・オ
8.3. 与格ニ・ø
8.4. 方向格エ
8.5. 相手格ト
8.6. 場所格デ
8.7. 起点格カラ
8.8. 基準格ヨリ・ヨリカ・ヨカ
8.9. 連体格ノ
8.10. 格助詞のアクセント
9. とりたて
9.1. 提題と対比的とりたて
9.2. 累加
9.3. 極限
9.4. 例示・評価
9.5. 限定
9.6. 格助詞との共起・語順とアクセント
10. 並列
11. ヴォイス
11.1. 受身
11.2. 使役
12. 可能
13. 恩恵の授受
14. 希望
15. アスペクト
15.1. 継続「〜トル」
15.2. 他のアスペクト形式
16. 肯否
16.1. 動詞の否定形
16.2. 形容詞・名詞述語の否定形
16.3. 否定の呼応副詞
17. テンス
18. モダリティ
18.1. 評価
18.2. 認識
18.3. 説明
18.4. 疑問
18.5. 確認要求
18.6. 感嘆
18.7. 意志
18.8. 勧誘
18.9. 命令
18.10. 終助詞
19. 敬語
19.1. 尊敬
19.2. 丁寧
20. 従属節
20.1. 引用節
20.2. 疑問節
20.3. 名詞修飾節
20.4. 仮定節
20.5. 逆接仮定節
20.6. 原因・理由節
20.7. 逆接節
20.8. 時間節
20.9. 目的節
20.10. 様態節
20.11. 等位節
21. 談話展開において機能する形式
21.1. 接続詞
21.2. 応答表現
21.3. 間投表現
22. 本章のまとめ

III 記述的アプローチ2 文法事象・文法形式各論

第 4 章 用言の音調交替とその機能
1. 本章の目的と問題の端緒
2. 音調交替とは
3. テ形の音調交替
4. 終止・連体形の音調交替
4.1. 音調交替が起こる語形
4.2. 音調交替用言に後接する付属語のアクセント
4.3. タ形の終止・連体形における音調交替
4.4. 音調交替の機能
5. 課題

第 5 章 s 語幹動詞イ音便化の例外語
1. 本章の目的
2. 先行研究と問題の所在
3. 調査方法
4. 調査結果と考察
4.1. イ音便化の例外とその言語内的要因
4.2. 例外が生まれる動機
5. 課題

第 6 章 下新川方言における形容名詞述語の活用
1. 問題の所在と本章の目的
2. 調査方法
3. 記述と考察
3.1. 活用形一覧
3.2. 「〜ナ」と「〜ジャ」の違い
3.3. 「〜ナ=形容詞語尾」形
3.4. 中・若年層における形容名詞述語の活用
3.4. 名詞と形容名詞の連続性
4. まとめと課題

第 7 章 形容詞の副詞化形式「ナト・ラト」と「カ゜ニ」
1. 本章の目的
2. 方法
3. 形容詞の活用概観
4. 「〜ク」に対応する諸形式
4.1. テ形・補助用言後続形
4.2. 副詞形1「〜ナト・ラト」
4.3. 副詞形2「〜イカ゜ニ」
5. ナト・ラトやカ゜ニの発達
5.1. 形容詞連用形分化の背景
5.2. 接尾辞ナト・ラトの由来
5.3. カ゜ニの文法化
6. まとめ

第 8 章 引用標識のゼロ化とその要因
1. 本章の目的
2. 先行研究
2.1. 引用標識の全国分布
2.2. ø 化に関わる言語内的要因
3. 方法
4. 調査結果と分析
4.1. 引用標識のバリエーションとそのアクセント特徴
4.2. ø 化の頻度の地域差
4.3. ø 化の頻度に関わる言語内的要因
4.3. まとめ
5. 考察 ø 化の動機
6. まとめと課題

第 9 章 提題・対比的とりたての助詞「チャ」
1. 本章の目的
2. 方法
3. 「X チャY」文の意味
4. 「X チャY」文の別義どうしの関係
5. 課題と展望
終 章 本書の成果と課題
1. 地理的分布からのアプローチ
2. 記述的アプローチ
2.1. 文法体系の記述
2.2. 文法形式・文法事象各論
3. 方法論上の成果と課題

参考文献
あとがき
索引





【著者紹介】
小西いずみ(小西 いずみ)
1973年、富山県生まれ。1999年、東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程退学、東京都立大学人文学部助手。2008年、東北大学大学院文学研究科博士課程後期修了。博士(文学)。現在、広島大学大学院教育学研究科准教授。主な論文に、「富山県における指定辞デャ・ダ・ジャ・ヤの分布と変遷」(『日本語科学』5号、1999年)、「会話における「ダカラ」の機能拡張─文法機能と談話機能の接点─」(『社会言語科学』6巻1号、2003年)、「富山県呉西地方における尊敬形「〜テヤ」―意味・構造の地域差と成立・変化過程―」『日本語の研究』9巻3号、2013年、井上優との共著)などがある。


ご注文は、最寄りの書店さんでお願いします。
お店に在庫が無くても、お取り寄せができます。
書店が最寄りにない場合は、オンライン書店でご注文ください。

 

 



お急ぎの場合は、小社あてにご注文いただくこともできます。
郵便番号、ご住所、お名前、お電話番号をメールか、FAXでお知らせください。
送料432円でお送りします。
新刊案内へ
ひつじ書房ホームページトップへ