ひつじ書房 話し言葉と書き言葉の接点 石黒圭・橋本行洋編 話し言葉と書き言葉の接点 石黒圭・橋本行洋編
2014年9月刊行

ひつじ研究叢書(言語編) 第122巻

話し言葉と書き言葉の接点

石黒圭・橋本行洋 編

A5判上製 292頁 定価5,600円+税

ISBN 978-4-89476-708-9

ブックデザイン 白井敬尚形成事務所

ひつじ書房

The Interface between Spoken and Written Language: Synchronic and Diachronic Approaches

Edited by Kei Ishiguro and Yukihiro Hashimoto



日本語学会2013年度春季大会(大阪大学)において行われた学会シンポジウムをもとにした論文集である。シンポジウムのパネリストに本テーマに関わる第一線の研究者を加えた、計13名による考察。フィクションの言葉やヴァーチャル方言、語用論的視点やコーパスによる視点をとりあげた共時的研究から、古代語や鎌倉時代、明治時代の言葉などをテーマとする通時的研究まで、言語研究の各方面から書き言葉・話し言葉へ迫る。



目次


まえがき


Ⅰ 共時的研究

フィクションの話し言葉について 役割語を中心に 金水敏
1. はじめに
2. 話し言葉の特徴
3. フィクションの話し言葉
4. フィクションの話し言葉と役割語
5. 役割語ではない個別性
6. 最後に

話し言葉が好む複雑な構造 きもち欠乏症を中心に 定延利之
1. はじめに
2. 先行研究 「話し言葉〜書き言葉」の連続性
3. 補足 これまでの筆者の話し言葉・書き言葉研究から
4. 話し言葉が複雑な構造を好むとは?
5. おわりに 発話の文法

ヴァーチャル方言の3用法 「打ちことば」を例として 田中ゆかり
1. はじめに
2. ブログに現れるヴァーチャル方言
3. おわりに

疑似独話と読み手意識 野田春美
1. はじめに
2. 疑似独話
3. 読み手を特に意識した表現
4. 「読み手意識」の下位分類
5. おわりに

話し言葉と書き言葉の語用論 日本語の場合 滝浦真人
1. ねじれたいくつかの軸
2. カミュの独白、太宰の身上話
3. 共在と待遇の語用論
4. 悩める禁止

現代日本語の多重的な節連鎖構造について CSJ とBCCWJ を用いた分析 丸山岳彦
1. 問題の所在
2. 分析対象データ
3. 分析
4. 考察
5. まとめ

指示語にみるニュースの話し言葉性 石黒圭
1. 調査の目的
2. 調査の方法と資料
3. 調査結果の全体的傾向
4. 調査結果の個別的傾向
5. おわりに

文字の表音性 屋名池誠
1. 「文字の表音性」
2. 訓漢字の多読性
3. 訓漢字の文法( 形態論) 的な多読性
4. 訓漢字の語彙的な多読性
5. 訓漢字における「文字の表音性」


Ⅱ 通時的研究

古代における書きことばと話しことば 乾善彦
1. 書きことばとしての漢文
2. 話しことばの階層性
3. 書きことばとしてのカタリの文体の成立

鎌倉時代口語の認定に関する一考察 延慶本平家物語による証明可能性をめぐる 山本真吾
1. 鎌倉時代語研究の問題点
2. 延慶本平家物語の言語年代について
3. 「旧延慶本」と鎌倉時代口語
4. まとめ 延慶本平家物語で証明できること

明治前期の手紙文にみられる「口語体」 野村剛史
1. 話し言葉と書き言葉の接点
2. メディアのスピードと文体
3. 明治期の友人相手の手紙の文体
4. 書簡型口語体は、いつ、どれほど普及したか
5. 書簡型口語体の影響力

書かれたはなしことば 今野真二
1. はじめに
2. 検証の手続き
3. 安原貞室『かたこと』(1650 年刊)
4. 明治期の文献
5. おわりに

「全然」とその振り仮名 橋本行洋
1. はじめに
2. 明清白話小説の「全然」とその翻訳
3. 近代日本文学作品における「全然」の振り仮名
4. 『人情本刊行会叢書』における改変
5. 振り仮名の影響
6. 近代日本語辞書における「全然」
7. 「全然」の日常語化と辞書への登録
8. おわりに


あとがき
索引
執筆者一覧



編者紹介
石黒圭(いしぐろ けい)
一橋大学国際教育センター・言語社会研究科教授

橋本行洋(はしもと ゆきひろ)
花園大学文学部教授



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