ひつじ書房 文の姿勢の研究 林四郎著 文の姿勢の研究 林四郎著
2013年11月刊行

文の姿勢の研究

林四郎 著

ブックデザイン 白井敬尚形成事務所

A5判上製 466頁 定価6,600円+税

ISBN978-4-89476-697-6

ひつじ書房



本書は、日本のテキスト言語学の先駆けであり、また、内容的にも同分野で世界的に最も著名なハリディとハサンの『テクストはどのように構成されるか』(ひつじ書房。原題Cohesion in English)に勝るとも劣らない不滅の価値を持つものである。本書は、40年前の出版後、稀覯本として一部の研究者の間でのみその価値が知られてきた。今回本書が復刊されることは日本のテキスト言語学にとっての最大の朗報である。解説:庵功雄、石黒圭

目次

 『文の姿勢の研究』復刊の辞
 まえがき

 第1編 起こし文型の記述
第1章 文章の流れ
 1.1 思考と文章
 1.2 流れと構え
 1.3 文章の流れと文の起こし
 1.4 起こし文型の調査
第2章 始発型の文
 2.1 文章の冒頭と始発型の文
 2.2 始発記号による始発型
 2.2.1 始発記号A(ssA)呼びかけの語 30文
 2.2.2 始発記号B(ssB)自己内感動詞 22文
 2.2.3 始発記号C(ssC)場面設定の語 6文
 2.2.4 始発記号A、B、Cの相違
 2.3 始発要素による始発型
 2.3.1 始発要素A(saA)習慣的あいさつ文 3文
 2.3.2 始発要素B(saB)感動表出の文
 2.3.3 始発要素C(saC)場面ないし主題設定の文 38文
 2.4 始発型の文における始発性の強弱
第3章 承前型の文
 3.1 文章の中の文のつながり
 3.2 承前記号による承前型
 3.2.1 承前記号A(fsA)継起性の接続詞類 33文
 3.2.2 承前記号B(fsB)論理心理性の接続詞類 27文
 3.2.3 承前記号C(fsC)指示語
 3.2.4 承前記号D(fsD)応答の語
 3.3 承前要素による承前型
 3.3.1 承前要素A(faA)語の意味の働き
 3.3.2 承前要素B(faB)語の付属形式の文法的働き
 3.3.3 承前要素C(faC) 文の成分の省略
 3.3.4 承前要素D(faD)先行文中の語の反復 188文
 3.3.5 承前要素E(faE)引用部の内外にまたがる承前
 3.4 位置による承前(fp)
第4章 転換型の文
 4.1 転換型の特性
 4.2 転換記号(ts)をもつ文
 4.3 転換要素(ta)をもつ文
第5章 後続文のタイプへの予測

 第2編 文章理解過程の分析
第1章 文章理解と起こし文型
第2章 文章の理解をたどる
関連文献について
 Ⅰ 連語の研究をめぐって
 Ⅱ 文章論の研究をめぐって
 Ⅲ 読み方・書き方の研究をめぐって
 Ⅳ 言語理論の研究をめぐって
 Ⅴ 文学研究をめぐって
あとがき

 解説
テキスト言語学から見た『文の姿勢の研究』 庵功雄
読者へのすすめ―解説にかえて― 石黒圭
索引




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