ひつじ書房 複合動詞研究の最先端 影山太郎編 複合動詞研究の最先端—謎の解明に向けて 影山太郎編 ひつじ書房
2013年12月

複合動詞研究の最先端—謎の解明に向けて

影山太郎 編

装丁者 萱島雄太

A5判上製 定価8600円+税

ISBN 978-4-89476-691-4

ひつじ書房

New Explorations into the Mysteries of Compound Verbs

Edited by Taro Kageyama


*内容紹介*

「晴れ上がる」や「歩み寄る」のような動詞+動詞型の複合動詞は研究され尽くしたかに見えるが、実はまだまだ謎が多い。このタイプの複合動詞はいつの時代から存在するのか、複合動詞の全貌はどうなっているのか、アジア諸言語と比べてなぜ日本語の複合動詞はかくも多様で複雑なのか。こういった謎に多角的に迫る国立国語研究所共同研究の成果。執筆者:影山太郎、陳 劼懌、長谷部郁子、由本陽子、岸本秀樹、山口昌也、青木博史、阿部 裕、栗林 裕、塚本秀樹、全 敏杞、沈 力、玉岡賀津雄、初相娟、神崎享子


*目次*

はじめに 影山太郎


【謎1】 現代日本語における複合動詞の仕組み

語彙的複合動詞の新体系
―その理論的・応用的意味合い―
影山太郎

語彙的複合動詞と統語的複合動詞の連続性について
―「〜出す」を対象として―
陳 劼懌

複合動詞と2種類のアスペクト
長谷部郁子

語彙的複合動詞の生産性と2つの動詞の意味関係
由本陽子

統語的複合動詞の格と統語特性
岸本秀樹

複合動詞「〜込む」と前項動詞の格関係
―「複合動詞用例データベース」を用いた分析―
山口昌也


【謎2】 複合動詞の歴史

複合動詞の歴史的変化
青木博史

古代日本語における動詞連接「トリ―」の様相
阿部 裕


【謎3】 外国語との対照

V+V型複合動詞と語形成
―トルコ語から見た日本語―
栗林 裕

日本語と朝鮮語における複合動詞としての成立・不成立とその様相
―新影山説に基づく考察―
塚本秀樹

韓国語の語彙的複合動詞におけるアスペクト複合動詞について
―「V-nata」「V-nayta」「V-tulta」の再考と意味解釈を中心に―
全 敏杞

結果複合動詞に関する日中対照研究
―CAUSE顕在型とCAUSE潜在型を中心に―
沈 力

中国人日本語学習者の語彙的複合動詞の習得に影響する要因
玉岡賀津雄・初 相娟


紹介記事
見過ごされていた外国語文献 Charles Kenneth Parker: A Dictionary of Japanese Compound Verbs (Maruzen Co., 1939)
影山太郎

国立国語研究所 オンラインデータベース「複合動詞レキシコン」
神崎享子


執筆者紹介


編者紹介
影山太郎(かげやま たろう)関西学院大学名誉教授。国立国語研究所所長。

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