ひつじ書房 日本語複文構文の研究 益岡隆志・大島資生・橋本修・堀江薫・前田直子・丸山岳彦編 日本語複文構文の研究 益岡隆志・大島資生・橋本修・堀江薫・前田直子・丸山岳彦編
2014年1月刊行

日本語複文構文の研究

益岡隆志・大島資生・橋本修・堀江薫・前田直子・丸山岳彦編

装幀 坂野公一(welle design)

A5判上製 736頁 定価9,800円+税

ISBN978-4-89476-675-4

ひつじ書房

Form and Meaning in Japanese Complex Sentence Constructions



本書は、国立国語研究所の共同研究プロジェクト「複文構文の意味の研究」の成果報告書として刊行する。日本語の複文の総合的な研究をめざす本書は、「連用複文・連体複文編」、「文法史編」、「コーパス言語学・語用論編」、「言語類型論・対照言語学編」の4部で構成される全24編の論文に加え、各部に研究動向や今後の課題を記した解説文を掲載する。執筆者:天野みどり、坪本篤朗、松木正恵、前田直子、高橋美奈子、大島資生、橋本修、井島正博、高山善行、宮地朝子、岩田美穂、福嶋健伸、丸山岳彦、蓮沼昭子、長辻幸、加藤重広、益岡隆志、松本善子、下地早智子、米田信子、堀江薫、金廷珉、大堀壽夫、江口正

目次

第1部 連用複文・連体複文編

連用修飾節・連体修飾節構造に関する研究の動向と課題
 前田直子・大島資生
接続助詞的な「のが」の節の文
 天野みどり
いわゆる主要部内在型関係節の形式と意味と語用論 — その成立条件を再考する
 坪本篤朗
連体修飾節における底名詞の性質と名詞性接続成分 — 連体複文構文と連用複文構文の接点を求めて
 松木正恵
現代日本語における「〜とも」の意味・用法— 「〜ても」と比較して
 前田直子
主節の名詞句と関係づけられる従属節のタイプ
 江口正
時を表す名詞を主名詞とする名詞修飾表現について — 「ある日」を主名詞とする表現
 高橋美奈子
外の関係の連体修飾節におけるテンスについて
 大島資生

第2部 文法史編

文法史に関する複文研究の動向と課題
 橋本修
上代・中古資料における非制限的連体修飾節の用法バリエーション
 橋本修
上代・中古語の推量表現の表現原理
 井島正博
条件表現とモダリティ表現の接点 — 「む」の仮定用法をめぐって
 高山善行
名詞の形式化・文法化と複文構成 — ダケの史的展開にみる
 宮地朝子
例示並列形式としてのトカの史的変遷
 岩田美穂
従属節において意志・推量形式が減少したのはなぜか — 近代日本語の変遷をムード優位言語からテンス優位言語への類型論的変化として捉える
 福嶋健伸

第3部 コーパス言語学・語用論編

コーパス言語学・語用論の観点から見た日本語複文研究の動向と課題
 丸山岳彦
現代日本語の連用節とモダリティ形式の分布 — BCCWJ に基づく分析
 丸山岳彦
副詞「せっかく」による構文と意味の統制 — コーパスにおける使用実態の観察を通して
 蓮沼昭子
日本語の等位的節接続構造 — 発話解釈と推論処理単位
 長辻幸
日本語の語用特性と複文の単文化
 加藤重広
日本語の中立形接続とテ形接続の競合と共存
 益岡隆志

第4部 言語類型論・対照言語学編

言語類型論・対照言語学の観点から見た日本語複文研究の動向と課題
 堀江薫
日本語の名詞修飾節構文 — 他言語との対照を含めて
 松本善子
中国語の連体修飾節の構造と意味 — いわゆる「内容節」を中心に
 下地早智子
バントゥ諸語における名詞修飾節の形式と意味
 米田信子
従属句の階層を再考する — 南モデルの概念的基盤
 大堀壽夫
主節と従属節の相互機能拡張現象と通言語的非対称性
 堀江薫
韓国語の引用修飾節の主節化
 金廷珉




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