第二言語習得における心理的不安の研究 王玲静 著 第二言語習得における心理的不安の研究 王玲静 著
2013年8月

  

シリーズ言語学と言語教育 26

第二言語習得における心理的不安の研究

王玲静 著

装丁者 吉岡透(ae)/明田結希(okaka design)

A5判上製 定価5,800円+税

ISBN 978-4-89476-586-3

ひつじ書房

第二言語習得における心理的不安の実態と本質を実証で明らかにする。日中両国の学習者の共通点と相違点を取り扱う点が、独創性がある。実践から提案する不安の軽減策は、研究者と教育者にとって非常に有益な情報となる。第二言語習得研究全般及び心理的不安の研究のレビューは、第二言語習得研究及び不安を含め動機づけなどの情意要因に関して勉強を始めようとする人にもぴったりの一冊。巻末に詳細なアンケート調査資料を付す。


目次
まえがき
用語説明

第1部 第二言語不安研究をはじめるにあたって

第1章 第二言語不安という情意要因の提示
1 第二言語不安研究の重要さ
2 他の情意要因から第二言語不安にアプローチした実証研究の空白
3 本書の理論的枠組み
4 研究方法
5 本書の構成

第2章 第二言語不安研究の第二言語習得研究・個人差研究および情意要因研究における位置づけ
1 はじめに
2 第二言語習得研究概論
3 第二言語習得における個人差の研究
4 第二言語習得研究と第二言語教育
5 第2章のまとめ

第3章 一般的な不安から第二言語不安へと
1 はじめに
2 不安の概念
3 第二言語不安の概念
4 第二言語不安自体についての実証的研究
5 第3章のまとめ

第2部 第二言語不安研究の諸相

第4章 第二言語不安と習得結果
1 はじめに
2 第二言語不安の第二言語習得における影響
3 第二言語不安の言語の習得結果における影響
4  日本語教育における第二言語不安の言語の習得結果における影響
5 第二言語不安と習得結果についての実証的研究
6 第4章のまとめ

第5章 第二言語不安と動機づけ
1 はじめに
2 第二言語習得における動機づけ
3 第二言語不安と動機づけについての実証的研究
4 第5章のまとめ

第6章 第二言語不安と自己効力感
1 はじめに
2 自己効力感の概念
3 第二言語不安と自己効力感についての実証的研究
4 第6章のまとめ

第7章 第二言語不安と自尊感情
1 はじめに
2 自尊感情の概念
3 第二言語不安と自尊感情についての実証的研究
4 第7章のまとめ

第8章 第二言語不安と対人不安
1 はじめに
2 対人不安の概念
3 第二言語不安と対人不安の先行研究
4 第二言語不安と対人不安についての実証的研究
5 第8章のまとめ

第3部 現状と結論

第9章 第二言語不安の対処策
1 はじめに
2 第二言語不安の生起要因
3 第二言語不安の対処策
4 第二言語不安の対処策についての実証的研究
5 第9章のまとめ

第10章 結論—教育への示唆と本書の意義
1 本書の結論と教育への示唆
2 本書の意義と今後の課題

参考文献
あとがき
巻末資料
索引

〈著者紹介〉
王玲静(王玲静) 1971年中国河南省鄭州市に生まれる。1993年〜2002年中国河南省中原工学院外国語学部助手・専任講師。2003年〜2008年文部科学省国費外国人留学生。2008年東北大学大学院国際文化研究科より博士号取得。NHK文化センター山形支社講師、山形大学人文学部非常勤講師、東北大学大学院国際文化研究科専門研究員を経て、2007年〜2012年山形大学外国語教育センターおよび基盤教育院の特別非常勤講師。2013年2月第2子出産、現在は育児奮闘中。
【主要論文】第二言語習得における言語不安研究の史的考察―その概念と理論―」『東アジア日本学研究国際シンポジウム論文集 国際化視野の日本学研究(国际化视野中的日本学研究)』(南開大学出版社 2007年)、「自己効力感と第二言語不安との関係―日本人英語学習者、中国人英語学習者、中国人日本語学習者を対象に―」『国際文化研究』第14号(東北大学国際文化学会 2008年)。


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