ファンダメンタル英語学 改訂版 中島平三 著 ひつじ書房 ファンダメンタル英語学 改訂版 中島平三 著 ひつじ書房
2011年8月

ファンダメンタル英語学 改訂版


中島平三 著

装丁者 大崎善治

A5判並製カバー装 定価1,400円+税

ISBN 978-4-89476-575-7

ひつじ書房


要約

英語学の入門テキストとして好評の1995年初版を大幅改訂。「英語学研究のエッセンスをなるべく時流に流されない形でしかもコンパクトに提供」という方針を継承しつつ、その後の研究で明らかにされた新たな分析法や説明法を積極的に取り入れる。英語学の中核をなす統語論、形態論、音韻論、意味論の基礎を平明、簡潔、丁寧に提示。章末には、要点や認知科学的な意義などを広い観点からまとめる。



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目次


改訂版はしがき
初版はしがき

第1章 英語学とは
ことばの研究と「理論」
ことばを科学的に捉える
ことばの単位
英語学の諸領域
英語学の研究法
本書の構成

第2章 統語論(1)―文の組み立て―
2.1 文の構造
構成素
構造とは
2.2 句の構造
2.3 Xバー理論
句の間の類似性
動詞句内主語仮説
補部と付加部
Xとバー
2.4 節の構造
助動詞の扱い
従属節の扱い
2.5 複文の構造

第3章 統語論(2)―文法の操作―
3.1 抽象的な構造
文と文の間の近縁関係
D構造とS構造
3.2 文法操作の性質
構造依存
繰り上げ
3.3 島の制約
WH移動
話題化
島とXバー
3.4 助動詞の振る舞い
3種類の助動詞
助動詞らしい振る舞い
迂言的助動詞の源
相助動詞の二面性

第4章 形態論
4.1 語の構成要素
形態素
接辞
4.2 派生
語の構造
派生の条件
4.3 複合
複合語と句
複合語の主要部
派生語の主要部
動詞由来複合語

第5章 音韻論
5.1 英語の音
発声器官
子音の特徴付け
調音法
調音点
有声・無声
音の類似
母音の特徴付け
5.2 音素
音と音素
音素の決め方
異音の予測可能性
5.3 同化と異化
調音点の同化
調音法の同化
異化
複数名詞の発音
3単現の発音
過去形の発音
5.4 語の強勢
音節
音節の軽重
2音節動詞の強勢配置
2音節名詞の強勢配置
3音節以上の語の強勢配置

第6章 意味論
6.1 意味の成分分析
意味成分
意味関係
選択制限
6.2 動詞の成分分析
概念範疇
意味成分の組み合わせ
6.3 意味役割
意味役割の種類
意味役割と意味成分
意味役割と統語現象
6.4 照応形の解釈
再帰代名詞の解釈
代名詞の解釈
再帰代名詞と意味役割

第7章 文法研究と心の研究
規則性の意義
認知科学としての文法研究

INDEX

【著者紹介】

中島平三

〈略歴〉
1946年東京生まれ。1972年東京都立大学大学院人文科学研究科修士課程修了(文学修士)、1982年米国アリゾナ大学大学院言語学科博士課程修了(Ph.D.)。東京都立大学人文学部教授などを経て、現在学習院大学文学部教授。その間、東京都立大学附属高等学校長、学習院初等科長、MIT客員研究員(フルブライト上級研究員)、ハーバード大学客員研究員、日本英語学会長などを歴任。

〈主な著書・編書・訳書〉
『生成文法』(共著、1998、岩波書店)、『[最新]英語構文事典』(編著、2001、大修館書店)、『明日に架ける生成文法』(共著、2005、開拓社)、『言語の事典』(編著、2005、朝倉書店)、『スタンダード英文法』(2006、大修館書店)、『言語学の領域(I)』(編著、2009、朝倉書店)、『オックスフォード言語学辞典』(共監訳、2009、朝倉書店)、『[入門]ことばの世界』(共編著、2010、大修館書店)、『ファンダメンタル英語学演習』(2011、ひつじ書房)。シリーズ編集として、「英語学モノグラフシリーズ」(共編、全21巻、研究社)、「シリーズ朝倉〈言語の可能性〉」(全10巻、朝倉書店)など。



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