国定教科書はいかに売られたか—近代出版流通の形成 和田敦彦 編 ひつじ書房  国定教科書はいかに売られたか—近代出版流通の形成 和田敦彦 編
2011年5月(3月)

国定教科書はいかに売られたか

—近代出版流通の形成
明治期書店販売関係資料付

和田敦彦 編

A5上製カバー装 定価8,800円+税

ISBN978-4-89476-561-0

ひつじ書房



日本の近代において、教科書というメディアが果たした役割は大きい。特に国定教科書は、全国に及ぶ販売、流通網を形成し、近代の出版、教育、文化と、多方面に幅広い影響を与えていった。本書は、明治期に整備されていくこの国定教科書の販売、流通の実態を、当時の書店の取引や契約の豊富な一次資料をはじめて利用することで、詳細にあとづけていった。あわせて、多くのこれら一次資料を翻刻し、収録しており、今後の教育史やメディア史、あるいは文化史を研究するうえでの貴重な基礎資料ともなる。

☆各章に【翻刻資料】部をもうけ、明治期の書店関係資料を翻刻して収録。翻刻資料総頁数は141頁!(本書全352頁中の約4割)

☆「東京新聞」2011年7月3日読書面に浅岡邦雄先生による書評が掲載されました

浅岡邦雄先生と東京新聞より、転載の許可をいただきました。

☆「週刊読書人」2011年7月22日に、永嶺重敏先生による紹介が掲載されました



【目次】

凡例

翻刻資料一覧


第1章 教科書史、その資料と歴史の空白 和田敦彦

第2章 高美書店の風景―歴史・人・空間― 磯部敦

第3章 「特約販売所」としての高美書店―「二重」契約の成立― 中野綾子

第4章 国定教科書特約販売所としての地方書肆―書簡・通達文書から― 柴野京子

第5章 教科書販売は儲かるのか―取次販売所の契約と経営― 小関有希

第6章 国定教科書取次販売所における取引現場を辿る―長野県一書肆の事例を追って― 河内聡子

第7章 遅れる教科書―教科書供給問題の構造と責任― 甲斐伊織

第8章 国定教科書流通の地理的空間―空から見えてくる問題― 小林雄佑

第9章 国定教科書時代の各販売所記録―「事業報告書」と「営業決算報告書」― 八木万祐子


参考文献一覧

あとがき

資料目録




【編者紹介】
和田敦彦  早稲田大学教育・総合科学学術院教授。1965年高知県出身。主著に『メディアの中の読者』(ひつじ書房、2002年)、『書物の日米関係』(新曜社、2007年)がある。

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