ことばに向かう日本の学知 釘貫亨・宮地朝子 編 ことばに向かう日本の学知 釘貫亨・宮地朝子 編
2011年10月

ことばに向かう日本の学知

釘貫亨・宮地朝子 編

A5判 定価6,200円+税

ISBN 978-4-89476-559-7

ひつじ書房

【内容紹介】
本書は、2010年9月に開催された名古屋大学グローバルCOEプログラム第9回国際研究集会「ことばに向かう日本の学知」を元に、新たに編集した論文集。第一線の研究者によるすべての講演および発表について事後の進捗を反映した15本の論考を収め、開催責任者・釘貫亨の序論を付す。音韻学史、文法学史、方言学史、また伝統的学史から科学史にいたるまで、学史をテーマとし広く日本語に向かう学知を包括的に論じた初の試みである。
執筆者:カレル・フィアラ、金銀珠、宮地朝子、小柳智一、松澤和宏、狩俣繁久、李漢燮、ズデンカ・シュヴァルツォヴァー、釘貫亨、山東功、安田尚道、肥爪周二、岡島昭浩、齋藤文俊、今野真二(掲載順)

【目次】

学史と学説史―序論に代えて― 釘貫 亨 
言語作品の総合モデル化 カレル・フィアラ
近代日本の文法学成立におけるbe 動詞解釈 ―記述文法学獲得への道― 金 銀珠
山田孝雄「喚体句」着想の淵源 宮地朝子
『手爾葉大概抄』読解―「手尓葉」と「詞」― 小柳智一
時枝誠記の〈主体的立場〉とソシュールの〈話者の意識〉 ―〈言語の科学〉と解釈学― 松澤和宏
消滅の危機に瀕する琉球語文学の研究 かりまた しげひさ
漢字文化圏における近代語彙の伝播の一例 ―『漢城旬報』を中心に― 李 漢燮
翻訳以前にテキストを考察する方法の実例 ―謡曲の鸚鵡小町のテキストを踏まえて― ズデンカ・シュヴァルツォヴァー
専門知「国語学」の創業―橋本進吉の音韻史― 釘貫 亨
日本悉曇学と『韻鏡』 肥爪周二
近世語学“軽重” 義 岡島昭浩
明治期国学と国語学 山東 功
万葉仮名の二類の区別はどう理解されたのか ── “音の区別に基づく” という考えの提起と撤回── 安田尚道
近世・近代の漢文訓読と「型」 齋藤文俊
辞書の語釈―『言海』の漢語を緒にして― 今野真二
あとがき
執筆者紹介



【編者紹介】
釘貫亨(くぎぬき とおる)名古屋大学教授
宮地朝子(みやち あさこ)名古屋大学准教授


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