日本語教育のためのプログラム評価 札野寛子 著 日本語教育のためのプログラム評価 札野寛子 著
2011年4月

  

シリーズ言語学と言語教育 24

日本語教育のためのプログラム評価



札野寛子 著

装丁者 吉岡透(ae)/明田結希(okaka design)

A5判上製 6600円+税

ISBN 978-4-89476-558-0

ひつじ書房


社会的使命を担う日本語教育活動では、プログラム評価はその責任の一端であるとの思いで取り組んだ実践的な研究。プログラム評価の歴史的 発展経緯や理論的な背景、過去の外国語教育での評価事例を踏まえ、日本語教育プログラムを想定した評価像を描き出す。また、評価を専門としない者 でも実践できる「12ステップ」など具体的な方策を紹介。このステップに則って行なった日本語教育プログラムの評価事例を検証し、今後の評価の在り方を論ずる。

<著者紹介>
札野寛子(ふだの・ひろこ) 金沢工業大学教授
金沢工業大学にて科学技術日本語教育教材の開発を続けながら、研究を行っている。
国際基督教大学 博士( 教育学研究科 教育方法学(視聴覚教育)) 1985 (修了) East Texas State University 修士( 文学及び言語学部(School of Literatures and Linguistics) 英語学(English)) 1984 (修了) U.S.A. 名古屋大学大学院 博士( 日本言語文化専攻) 2005 (修了) 出身学校・専攻等 国際基督教大学 大学( 教養学部 語学科) 1981 (卒業)             
著者紹介(金沢工業大学のサイトより) http://www.kanazawa-it.ac.jp/kyouinroku/a/JAABA.html


目次
刊行に際して v
1章 はじめに 1
1.1 日本語教育におけるプログラム評価の必要性 1
1.2 本書の目的と概要 2
2章 プログラム評価とは何か 5
2.1 プログラム評価の定義 5
2.2 歴史的側面から見たプログラム評価(1)─歴史的発展経緯─ 6
2.3 歴史的側面から見たプログラム評価(2)─代表的な評価アプローチ─ 10
2.3.1 「目標指向アプローチ」 vs「過程指向アプローチ」 11
2.3.2 「マネージメント指向アプローチ」 vs「消費者指向アプローチ」 15
2.3.3 「専門家指向アプローチ」 vs 「対審指向アプローチ」 19
2.4 実践的側面から見たプログラム評価(1)─評価の構成要素─ 21
2.4.1 評価の目的 22
2.4.2 実施時期 25
2.4.3 利害関係者 26
2.4.4 評価担当者と報告先       26
2.4.5 評価対象 28
2.4.6 評価目標、評価課題、下位の質問 30
2.4.7 評価方法とデザイン   34
2.4.8 評価手法とツール 36
2.4.9 データの特性(種類、量的データ/質的データ) 37
2.4.10 トライアンギュレーション 40
2.4.11 評価尺度と基準 40
2.4.12 メタ評価 42
2.4.13 評価の型式 44
2.5 実践的側面から見たプログラム評価(2)─評価の実施手順─ 48
2.5.1 評価計画・準備の段階:新12ステップ 48
2.5.2 データ収集の段階 51
2.5.3 データ分析の段階 51
2.5.4 報告書作成の段階 51
2.5.5 メタ評価の段階 52
3章 外国語教育におけるプログラム評価の動向 55
3.1 196080年代前半の外国語教育プログラム評価の実状 56
3.2 1980年代後半以降の動向 58
3.3 外国語教育プログラムでの評価例 59
3.3.1 Alderson & Scott (1992)の評価例 60
3.3.2 Lynch (1992)の評価例 65
3.4 現代の外国語教育プログラム評価の特徴 72
4章 日本語教育でのプログラム評価像 75
4.1 日本語教育プログラムの評価担当者 75
4.2 日本語教育プログラムを取り巻く利害関係者 77
4.3 日本語教育プログラムでの典型的な評価目標と評価課題 78
4.4 日本語教育プログラムの評価の方法 82
5章 日本語教育でのプログラム評価事例研究 87
5.1 日本語教育現場でのプログラム評価事例概要 87
5.2 KIT-IJST 2002プログラムの評価計画・準備 88
5.2.1 ステップ1 プログラム概要・実施目的 89
5.2.2 ステップ2 利害関係者と報告の読者、評価視点 90
5.2.3 ステップ3 目的、目標および範囲 93
5.2.4 ステップ4 評価課題 94
5.2.5 ステップ5 理論的枠組みと評価デザイン 95
5.2.6 ステップ6 実施条件・制限 95
5.2.7 ステップ7 下位の質問 95
5.2.8 ステップ8 評価の全体計画 97
5.2.9 ステップ9 評価の尺度および基準 107
5.2.10 ステップ10 評価計画の調整 110
5.2.11 ステップ11 ツールの準備 110
5.2.12 ステップ12 協力要請 112
5.3 KIT-IJST 2002プログラム評価のデータ収集  116
5.4 KIT-IJST 2002プログラム評価のデータ分析 117
5.4.1 各ツールを用いた評価データの集計および分析 117
5.4.2 評価結果および結論 119
5.5 参考調査1 過去(19942001年度)の参加者の追跡調査 126
5.5.1 目的・目標・調査方法 126
5.5.2 調査結果および結論 127
5.6 参考調査2 協定校担当者へのアンケート調査 128
5.6.1 目的・目標・調査方法 128
5.6.2 調査結果および結論 129
5.7 結果の報告 131
5.7.1 報告書の作成および提出 131
5.7.2 報告書の内容 131
5.8 評価結果の評価(メタ評価) 132
5.8.1 The Program Evaluation Standardsによるメタ評価 132
5.8.2 利害関係者によるメタ評価 139
5.9 この評価事例に関する考察 140
5.9.1 この評価の成果 140
5.9.2 この評価の問題点 144
6章 日本語教育でのプログラム評価実践の課題 153
6.1 日本語教育でのプログラム評価へのアプローチ 154
6.1.1 日本語教育プログラムで評価すべきこと 155
6.1.2 説明責任のための評価 156
6.2 プログラム評価作業の進め方 158
6.2.1 評価の担当者 158
6.2.2 評価の方法 160
6.2.3 日本語教育特有の問題 163
6.2.4 利用可能な評価の尺度と基準 165
6.2.5 プログラム運営上での評価活動の位置づけ 168
6.3 プログラム評価活動促進のための方策 169
むすび 171
引用文献 175
資料 181
索引 205


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