日本語形態の諸問題 —鈴木泰教授東京大学退職記念論文集 須田淳一・新居田純野 編
2010年6月
ひつじ研究叢書(言語編)第89巻
日本語形態の諸問題 —鈴木泰教授東京大学退職記念論文集
須田淳一・新居田純野 編
A5判上製 定価6,800円+税
ISBN 978-4-89476-500-9
ひつじ書房
鈴木泰先生の東京大学ご退職記念として編まれた論文集。
先生の研究テーマ「古代日本語の形態論」にちなんだ「形態・形式」に関する論文が集められた。
【執筆者】鈴木泰、松本泰丈、工藤浩、岡田袈裟男、早津恵美子、金田章宏、印省熙、黄美静、近藤雅恵、齋美智子、施淑惠、須田義治、スネジャナ・ヤンコヴィッチ、高山道代、津留崎由紀子、林淳子、方美麗、松浦恵津子、山崎貞子、山本博子、楊金萍、新居田純野、須田淳一(執筆順)
【目次】
鈴木泰 古典語のパラダイムについて
まつもとひろたけ 主体−客体表現と形態論的なしるしづけ—類型学からみた日本語
工藤 浩 こと-ばの かた-ちの こと
岡田袈裟男 蘭学者の文法認知と術語の様相—「体用」、「実虚助」、「静動」との関連において
早津恵美子 「V」との対応をなさない「V-(サ)セル」—語彙的意味の一単位性
金田章宏 沖縄西表島祖納方言—アスペクト・テンス・ムード体系の素描
印 省熙 日本語の「は」と「が」と韓国語の「는」と「가」—統語的条件の相違を通して
黄 美静 『西国立志編』における逆順語
近藤雅恵 文献にみるデハナイカ
齋美智子 シヨウに関する一考察
施 淑恵 日本語・台閩語の「模様替え動詞と物名詞との組合せ」の比較
須田義治 「思う」と「考える」—その意味・用法について
スネジャナ・ヤンコヴィッチ 仮定条件における「と・たら・なら・ば」の意味と用法—セルビア語の条件文との対照の観点から
高山道代 平安期日本語における動詞述語文の主語標示—ノ格・ガ格のふるまいから
津留崎由紀子 形容詞派生の名詞〜サのデ中止形
林 淳子 後置詞「によって」の機能
方 美麗 中国語の使役表現から見た日本語—〈状態変化的〉使役文を中心に
松浦恵津子 逆条件節をつくる形式−-テモ・〜トシテモ・ニシテモ・ニセヨ[ニシロ]
山崎貞子 仮名日記の時間副詞の文法的意味と述語形式
山本博子 助動詞「ぬ」の消失的意味についての一考察
楊 金萍 「私」の第一人称代名詞化の歴史的考察
新居田純野 シタコトガアルについて-シタ経験ガアル、シタ経験ヲモツとの対照から
須田淳一 上代語「を」の格性疑義
【編者紹介】
須田淳一(すだ じゅんいち)愛知大学教授
新居田純野(にいだ すみの)長崎外国語大学教授
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