言語の能格性 今西祐介著 言語の能格性 今西祐介著
2020年3月刊行

言語の能格性

今西祐介著

A5判上製カバー装 定価3,800円+税

装丁 三好誠

ISBN 978-4-8234-1033-8

ひつじ書房

Ergativity: Its Puzzles and Prospects
IMANISHI Yusuke


【内容】
能格性に関する日本語での初の概説書。能格言語の特異性を示すと同時に、英語や日本語と能格言語の類似性にも注目することで、言語の普遍性研究の重要性を説く。頻繁に議論される能格言語(バスク語やヒンディー語等)と筆者の専門であるマヤ諸語に焦点を当てながら能格性とそれに関連する言語現象を網羅的に紹介する。さらに、生成文法理論における能格性研究を概説しながら、当該理論の成果・問題点・今後の展望を明らかにする。



【目次】
第1部 事象概説
第1章 格体系概要と能格性
1.1 格体系
1.1.1 格
1.1.2 格標示の多様性
1.1.2.1 主格・対格型
1.1.2.2 中立型
1.1.2.3 三立型
1.1.2.4 他動詞文中和型
1.1.3 能格性
1.1.3.1 能格・絶対格型
1.1.3.2 活格型
1.1.4 まとめ
1.1.5 格を持たない言語
1.1.5.1 主要部標示型言語
1.1.5.2 マヤ諸語

第2章 分裂能格性(Part 1)
2.1 はじめに
2.2 分裂能格性のタイプ
2.2.1 NP/person splits
2.2.2 Tense, aspect, mood (TAM) splits
2.2.3 Clause type splits
2.3 その他のタイプの分裂能格性

第3章 分裂能格性(Part 2) マヤ諸語を中心に
3.1 はじめに
3.2 マヤ諸語における分裂能格性の問題
3.3 複文構造分析
3.4 マヤ諸語を超えて

第4章 統語的能格性 マヤ諸語を中心に
4.1 はじめに
4.2 能格主語=主語?
4.3 統語的能格性:関係節化を中心に
4.4 統語的能格性:その他の現象
4.5 まとめ
練習問題

第2部 理論的分析
第5章 構造格分析
5.1 はじめに
5.2 Levin and Massam (1985)
5.3 Bobaljik (1992, 1993)
5.4 Murasugi(1992), Ura( 2000, 2001)
5.5 まとめ

第6章 内在格分析
6.1 内在格と外項主語
6.2 内在格分析における絶対格

第7章 依存格分析
7.1 Marantz (1991)
7.2 フェイズ理論における依存格

第8章 分裂能格性のパラメータ分析 マヤ諸語の名詞化と能格性
8.1 はじめに
8.2 マヤ諸語の名詞化のパラメータ
8.3 未完結相文の派生:名詞化パラメータ分析
8.3.1 カクチケル語
8.3.2 チョル語・カンホバル語
8.4 まとめ

おわりに
言語リスト
参考文献
練習問題解答
索引


【著者紹介】
今西祐介(いまにし ゆうすけ)
大阪大学文学研究科博士前期課程修了。マサチューセッツ工科大学(MIT)言語・哲学科博士課程修了(フルブライト奨学生)。Ph.D. (Linguistics)。関西学院大学総合政策学部助教、専任講師を経て、2019 年より同准教授。専門は、統語論、形態論、フィールド言語学(マヤ諸語、琉球諸語)。
[主な著書・論文]
・ “Parameterizing Split Ergativity in Mayan” Natural Language and Linguistic Theory, 38 (2020)
・ “Clause-Mate Condition on Resumption: Evidence from Kaqchikel” Studia Linguistica, 73-2 (2019)
・ “(Pseudo) Noun Incorporation and Its Kin” A Pesky Set: Papers for David Pesetsky, Claire Halpert, Hadas Kotek and Coppe van Urk (eds.), MITWPL (2017)


ご注文は、最寄りの書店さんでお願いします。
お店に在庫が無くても、お取り寄せができます。
書店が最寄りにない場合は、オンライン書店でご注文ください。

 

 



お急ぎの場合は、小社あてにご注文いただくこともできます。
郵便番号、ご住所、お名前、お電話番号をメールか、FAXでお知らせください。
新刊案内へ
ひつじ書房ホームページトップへ