本というものが変わろうとしています。単なるテキストになってしまうというのも極端ですが、いままでのままであるわけがありません。新しい動向などを報告するともに、本とはそもそもどういうものなのかみんなで考えていこう、と思っています。
普通、編集者は表に出ないものとされている。一般的には、それが編集者の美学ということになっている。まあ、私の場合、こんな日誌を公開したり、出版業界的な標準から相当ずれているわけだが。
しかしながら、出した本が自然に売れていくルートを持っている会社、本人が出張らなくても、誰かに替わりに紹介記事なりを書いてもらえるコネのある人は、いいとして、既存のそういったルートのないものにとっては、違うのではないか。
それに本というものがこういうものであると割り切っている時代や世間的なイメージにはずれない普通の本の場合は、説明を要しないだろう。しかしながら、研究書や新しすぎる本の場合、そういう既存のイメージに合致しないわけで説明がなければ本として認識してももらえないということさえありえるわけである。
ここ数年から10年くらいの間、既存の本が崩れ、新しい本に入れ替わる時代となるだろう。だから、私は、説明が、言葉が必要だろうと思うのだ。黒子に徹するというが、黒子は見えないものという約束事がみなに知られていなければ、あんなに目立つ存在はないだろう。