第1巻 方言地理学の展開

徳川宗賢著 A5判上製 650ページ 本体15000円(税込15750円)  ISBN10-2

『日本言語地図』の調査・作成、『日本方言大辞典』の編集など、方言研究・方言地理学 に精力をそそいできた著者のはじめての論文集。現在の方言研究・社会言語学の指針と なる書。それぞれの論文を補訂する補記を巻末に付す。

第2巻 中古中世の言葉遣いの研究

森野宗明著 予15000円


第3巻 日本語の音―音声学と音韻論―

城田俊著 A5判上製 280ページ 品切れ(並製版が入手できます。34ページ参照)  ISBN11-0

本書は日本語共通語の音声を全ての水準において記述することを試みたものである。こ れまでの日本語の音韻論は結果として妥当なものであっても、結論が必ずしも道筋を明 確にして、緻密に論証されていたとはいえなかった。その欠けていた音韻論の論証を一 歩一歩飛躍なく精密に記述したはじめてのものである。


第4巻 古代日本語母音論

─上代特殊仮名遣の再解釈─

松本克己著 A5判上製 204ページ 本体9000円(税込9450円) ISBN31-5

上代語は八母音だったのか、従来の定説に大きな衝撃を投げかけた論の決定版を含む著 者の初めての著書。言語学者ばかりでなく、上代文学に関心を持つ人々の必読書。詳細 な語彙索引を付す。


第5巻 バントゥ諸語動詞アクセントの研究

湯川恭敏著 A5判上製 690ページ 本体19000円(税込19950円) ISBN38-2

「多くのバントゥ系言語を調査していくうちに、それらのアクセントの面白さに魅かれる ようになった。…動詞アクセントの場合、基本的にはすべての活用形が分からなければ
それを調査・分析したことにはならない」著者のアフリカ語研究の決定版。

第6巻 Studies in English and Japanese Auxiliaries: A Multi-stratal Approach 文部省助成刊行物

澤田治美著 A5判上製 424ページ 本体12000円(税込12600円) ISBN39-0

学位論文の公刊。日英の助動詞の研究では定評のある(市河賞受賞)著者による語用論 的分析。日本の読者に読みやすいように例文はローマ字表記の他に日本語を付す。(英 語)。


第7巻 言語の時間表現 文部省助成刊行物

金子亨著 A5判 515ページ ISBN87-0

人類の言語に、普遍的な時間概念があるのかというという徹底した問題意識のもとに従 来のテンス・アスペクトを、全く新しく越えようとする書き下ろしの研究書。


第8巻 拾遺 日本文法論

奥津敬一郎著 A5判上製  458ページ 本体5825円(税込6116円)ISBN63-3

著者の広い関心の中から今まで一緒に纏められていなかった数量詞移動、複合名詞、不
定詞、引用、ダ型文、移動変化動詞、「はい」と「いいえ 」、受身文、授受動詞構文などに関する重要な論文を集めて刊行。いわば、アルバムに未収録のシングルヒット集であ る!


第9巻 日本語条件表現史の研究 文部省助成刊行物

小林賢次著 A5判上製 436ページ 本体12000円(税込12600円) ISBN64-1

著者が研究の出発から継続して取り組んできた条件表現史の集大成。日本語史の研究者 はもちろん、現代語の研究者にも有益。


第10巻 束縛関係 文部省助成刊行物

─代用表現と移動─

中村捷著 A5判上製 331ページ 本体6019円(税込6320円)  ISBN65-X

生成文法の研究でしられる著者の最新の研究を一書に纏めたもの。第1章 束縛理論、第 2章 代名詞、第3章 束縛代名詞、第4章 日本語の再帰代名詞、第5章 日本語の 空代名詞、第6章 英語の遊離数量詞、第7章 優位条件と多重疑問文、第8章 空演 算子構文、第9章 機能範疇と移動規則


第11巻 意味分析の方法─理論と実践─

森田良行著 A5判上製 374ページ 本体4272円(税込4486円)  ISBN66-8

『基礎日本語辞典』(角川書店)など、日本語の精密な分析で知られる著者のいままでの 語の意味の実践的な分析の裏付けとなる方法を、ひとつひとつ丁寧に解きあかす。本書 は『基礎日本語辞典』の記述を補いあうものである。


第12巻 上代語の構文と表記

佐佐木隆著 A5判上製 472ページ 本体14000円(税込14700円) ISBN77-3

著者がここ十年ほどのあいだに執筆した上代語の構文や表記にかかわる論考をまとめた もの。本書は、上代語の構文の特徴や実相を確認し、それにそったかたちで『古事記』や 『日本書紀』の歌謡の文脈を解釈、『萬葉集』の歌句を構文面から検討、上代語に特有の 表記の背景を考察している。


第13巻 日本語文法の諸問題 

―高橋太郎先生古希記念論文集―

鈴木泰・角田太作編 A5判上製 248ページ 本体4200円 (税込4410円)

ISBN76-5

執筆者 高橋太郎・宮島達夫・かねこひさかず・まつもとひろたけ・鈴木泰・角田太作・ 工藤浩・金田章宏・澤田和浩。


第14巻 日本語文法(仮題)

―体系と方法―          10月刊行予定

川端善明・仁田義雄編 予560ページ 予10000円(税込10500円)

執筆者 仁田義雄・石神照雄・川端善明・田上稔・小野正弘・加藤久雄・菊地康人・森 井紳・内田賢徳・安部清哉・蜂矢真郷・鈴木泰・野村剛史・山口尭二・浅見徹・金水敏・ 柴谷方良・澤田治美・高橋太郎・工藤浩・小矢野哲夫・丹羽哲也・前田富祺・宮島達夫・ 森山卓郎ほか

現在、日本語の文法研究の最前線の研究者を集める。渡辺実氏の古希を記念して企画さ れた。


第15巻 日本語方言一型アクセントの研究

                           文部省助成刊行物

山口幸洋著 予520ページ 本体19000円(税込19950円)

アクセント研究で名高い著者の研究の決定版。一型アクセントは「アクセントが無い」の ではない。「読み上げ式」が主であった従来の方言の研究方法に対する批判とともに、日 本語のアクセントを根底から研究する。       〈98年2月刊行〉