脇腹が痛かった話

バイト帰りの電車の中で、少し前屈みの姿勢でぼくは一心不乱に本を読んでた。明大前から乗ってきた女の子が隣に座り、30秒と経たないうちにウトウトし始めたようだった。

 そして、じわじわとぼくの方に彼女の身体が傾いてきた。そして、電車がガタンと揺れたとき、彼女の右肩のとがったところが、ぼくの脇のすぐしたのところにグイッとねじりこむようにあたった。

 始めのうちは、くすぐったくて仕方がなかったのですが、5分後には少し痛くなり始め、10分後にはしびれてきた。その間、彼女は完全に熟睡状態だった。

 もう我慢できなくなり、何か言おうと首を彼女の方にめぐらせたとき、ぼくの目の前に、「大きなヨダレのつぶ」がキラリ。「まずい!」と思った瞬間にぼくの左肘のあたりにポタリ・・・。
 まぁ、寝顔が可愛かったから許してあげよう。

(1998. 7. 9 かねこ)

ひつじ絵日記の部屋へ


前の絵日記  次の絵日記

ホームページに戻る