ひつじデジタルでしいり絵日誌

1999年3月8日(月)
 天気:晴れ
ひるめし:
担当者:た
 
こわいよーひつじ

<おのれ・・・>

今日は初めて出荷の時に台車(?…のようなもの)を使った。

私が出社すると、久美子さんは笑顔で一言。
「採用品が20冊あるんで、よろしくお願いしますね」と、まるで後ろにハートマークを従えていそうな久美子さんのお言葉に、一瞬嫌な予感が襲った。
けれどそれは一瞬のことで、私はいつも通り本を集めて出荷に向かおうとしたのだが、30冊以上の本を手に持っていけるはずがなく、台車を使うことになった。そこで房主が、「これも台車になるんですよ」と、いつも背の低い私の踏み台と化している椅子を持ってきたのだ。そして房主はその椅子をかくんかくんと変形させ始めた。するとあら不思議!(なんて古風な言い回しなんだろう…)最初はただの椅子だったのに、それはまるでなつかしの変身ロボのように姿を変えて台車に早変わり!私はそれに浮かれて、意気揚々と出荷に向かったのだった。何かあったら電話で助けを呼びなさいという房主の言葉に見送られて。

最初は良かった。最初は、何の障害もなくて、私は浮かれ気分で歩いていた。しかし、台車は次第にその性格の悪さを発揮し始め、私の意志とは関係なしに意地を張って勝手に進み始めた。私が人とぶつかりそうになって避けようとしても、彼(?)はそのまんま我が道を行こうとするのである。それは無事に本を納品して、軽くなった台車を押してヒツジへと戻るときもそうだった。何も乗っていない台車に振り回された私は、次第にいらいらし始め、台車をぐるんぐるんと振り回したい気持ちになった。
(おのれ…たかが台車の分際で)
という意味不明の怒りが、そのときは本当に私の中に沸いてきた。
(ああ、ちゃぶ台をひっくり返す人の気持ちが分かる気がする)
けれど、何とか私が本当にぶちきれる前に無事ヒツジにたどり着けたので、あのとき私の周りにいた人々は無事命拾いができたわけですね。うふふふふ。


       
房主からのコメント
 神保町のみなさんは、本当に命拾いをしました。

 変身ロボで、納品、まことにご苦労様でした。電話が鳴ったらいつでもサンダーバード1号のように迎えにいこうと準備していたのです。サンダーバード1号は、見守っているだけですが・・・。
 神保町の皆様、変身ロボを見かけたら、優しく助けて上げて下さい。
たいへんご苦労様でした(ハンコ)

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