束縛関係 ―代用表現と移動―

中村捷 著


6200円


 


目 次

序論 V

第1章 束縛理論 1

0. 束縛関係 1


1. 束縛理論 2

1.1. 束縛原理(Chomsky (1981))  2

1.2. BT 整合の理論  7

1.3. 相対化 SUBJECTの理論  11>

1.4. まとめ  15

2. LF移動分析 16

2.1. Lebeaux(1983)、Chomsky(1986a)の分析  16

2.2. Hestvik(1992)  20

2.3. 長距離束縛とINFLへの移動  24

2.4. 循環的IP付加による分析  29

3. LF移動分析とパラミター分析 32

第2章 代名詞 35

0. はじめに 35

1. 代用表現 36

1.1. 照応規則  36

1.2. 照応規則の位置づけ  38

1.3. 解釈理論  40

1.4. 変形・解釈折衷の理論  48

2. 代名詞 56

2.1. 代名詞化変形に対する反証  56

2.2. 領域の定義  62

2.3. 非相互指示規則  68

2.4. 代名詞の規則  71

2.4.1. はじめに  71

2.4.2. 相対的埋め込みの深さ  71

2.4.3. 統御条件とその問題点  72

2.4.4. 構成素統御条件  77

2.4.5. 構成素統御条件の問題点  86

第3章 束縛代名詞 95

0. はじめに 95

1. 不定名詞表現と代名詞 95

2. 間接束縛 104

3. 逆間接束縛 110

4. 間接束縛と二重構造分析 115

5. Eタイプの代名詞 122

第4章 日本語の再帰代名詞 127

0. はじめに 127

1. 日本語の照応体系 129

1.1. 統率範疇と束縛原理  130

1.2. 名詞句の素性体系  132

2. 「自分自身」と「彼自身」 134

3. 「自分」 138

4. 主語指向性と意味:形態と局所性 143

5. 素性[+bound]について 144

6. 長距離束縛と主語指向性 147

7. Katada (1991)の分析 148

第5章 日本語の空代名詞 153

0. はじめに 153

1. 空演算子仮説とpro 分析 154

1.1. 空演算子分析  154

1.2. Pro 分析  157

1.2.1. 補文中の空範疇  157

1.2.2. 付加詞節中の空範疇  160

1.2.3. 関係節中の空範疇  163

2. 弱交差現象 165

3. かきまぜ規則のLF再構築効果 168

4. 要約 172

第6章 英語の遊離数量詞 173

0. はじめに 173

1. 遊離数量詞 174

2. 遊離数量詞の分析 174

2.1. 数量詞移動分析  174

2.2. Sporticheの分析  177

2.3. 無仮説による分析  178

2.4. 変形分析との比較  183

3. 遊離数量詞の分布 186

3.1. AUX位置  186

3.2. VP 内部の位置  188

3.3. 不定詞におけるFQ  189

4. 遊離数量詞の意味論 193

第7章 優位条件と多重疑問文 199

0. はじめに 199

1. 優位条件 199

2. LFのwh移動に対する反論 209

3. 優位効果の構造 213

4. 多重疑問文 220

5. 付加詞のwhyとhow 223

第8章 空演算子構文 227

0. はじめに 227

1. 空範疇の類型論 228

2. VP内主語仮説 230

3. 「空演算子」構造 232

3.1. Tough構文  232

3.2. 目的節  242

3.2.1. PROのコントローラー  242

3.2.2. PRO移動分析  243

3.3. Too to 構文  246

3.4. 一般化束縛理論  248

3.5. 寄生空所構文  249

3.5.1. OP移動とPRO/NA移動  250

3.5.2. 寄生空所の認可条件  253

4. 話題化構文と分裂文 256

4.1. Chomsky(1977a)の分析  257

4.2. OP移動分析の問題点  258

5. 要約 260

第9章 機能範疇と移動規則 263

0. はじめに 263

1. 節の基本構造 264

2. 機能範疇 266

3. EP要素 267

4. 話題化 270

4.1. 従来の分析  270

4.2. 話題の着地点  276

5. 否定辞前置 277

6. 機能範疇の分布 281

6.1. 最小連鎖リンク条件と自由移動仮説  281

6.2. Wh-、Topic、Negの順序  284

6.2.1. Topic-Neg、Wh-Negの順序  284

6.2.2. Wh-Topicの順序  285

6.2.3. 最小連鎖リンク条件と機能範疇の分布 286

7. 所格前置 290

7.1. AgrsP指定部への前置  290

7.2. 非対格性  296

8. 結語 298

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