1997年2月1日 新人学生スタッフ研修

今、いる学生スタッフの藤川さんと的場さんは、来週いっぱいで就職戦線に突入するため、新しいスタッフに変わることになった。来年度4月以降も、毎日一人学生スタッフが必要なので、今回は現在2年生の4名の学生さんに来てもらうことにした。

4人に、別々に教えるのも大変なので一挙にページメーカーの講習を行った。はじめてマウスをさわるものもいたが、午前と午後で何とかページメーカーのチュートリアルはとりあえず終わらせた。(みなで三省堂のフェアに行った時の画像をスタッフのページに載せた。)

仕事には相性というものがあるので、どうなるか心配な部分もあるが、がんばってもらおう。

1997年2月8日 消費税改定にシールは必要か

消費税改定が4月に行われるが、書店の一部が、シールを貼ったりしてほしいという要望を出している。基本的な疑問は、本体価格を基準にして計算するということが決められ、それにしたがって表示することことになったもかかわらず、税込価格の表示を、別途付けてほしいという要望であることだ。それでは、本体のみを表示し、計算で税込価格を決めることになった意味がない。

多くのレジで計算が可能なはずなのに、税込価格のシールあるいは帯を付けて欲しいというのは理解に苦しむ。また、そのようにするのであれば、税率が変わる度に帯を巻き替えなければならないと言うことになる。

一般書など販売時期の短いものはそれでもまだいいだろう。しかし、500部を数年かけて販売するような専門書の場合は、この方法だとコストと手間が非常にかかってしまうことになる。

是非ともこのようなばかげた要望は一日も早く撤回されることを望みたいものだ。また、出版社も反対の声明をあげるべきだ、上げなければ、一部の書店に劣らず知性がないことを証明しているようなものだろうから。

ひつじ書房の声明

1997年2月21日 わーおわった、助成金の本+三省堂フェア

今月の日誌は少ない。恐るべき忙しさであり、ちょっとおかしなことを考えて今その企画書を考えているしで、あわただしかったからなのだが。他にも多々あって・・・

先々週は、土日をのぞいて週に一度しか、自宅に帰らなかったし、16日からはずっと泊まり込みであった。文部省の助成金の助けを得て刊行する2冊の本の最終段階で、どうしても時間が足りず、事務所に泊まり込みとなったのだ。『王の舞の民俗学的研究』と『江戸和学論考』である。王の舞は、橋本裕之さんの学位論文であり、550ページほどの大著である。これは、橋本さんがどうしても10000円よりは下の値段で、出してほしいと言うことだったので、DTPで房主が自分で作っている。組版から、業者にやってもらった場合、500ページを越えれば当然のこととして最低でも12000円の値段を付けなければならないし、通常なら15000円にはなるだろう。写真の張り込みも私がやった。これが大変で、徹夜を2回もしなければならなかった原因の大半はここにある。また、『江戸和学』の方はなんと768ページである。江戸時代の人間は、どうしてかしらないが一人でいくつもの名前があり、人名索引を作ったが、これがまた大変であった。途中印刷所が匙を投げてしまって、データを戻すから、そっちで直してくれと言うのである。ということは、また、私がワープロの中で直さなければならず、日曜日泊まり込みになった。こっちは、印刷所で組んでいた。但野も、大学の紀要の追い込みであり、とうてい手伝ってもらえる状況ではなかった。

こっちはDTPで組んでいる紀要も、途中で発見されたのだが、印刷所が、赤字を入れていなかったところに手を入れていることが、判明したのと、行に固定されていると信じていた注番号が、ボックスで作られていることが判明し、ずれがないか全ページ確認しなければならなかった。

三省堂のフェアが無地終わった。今回は、場所も良く、ネチケットやマックで中国語もならべることが出来たので、結構売れているような気がする。ありがたいことだ。

我々は大過なくすんだが、無事といって喜べないかもしれない。

柳美里さんのサイン会が行われるはずであったのに中止されたようだ。本当に右翼なんだろうか。きちんとした主張を持った右翼であれば、自分の名前を名乗ったはずだ。サイン会が開かれていれば、売り上げはのびたかもしれない。ということを考えると腹立たしい思いだ。(そんなに正義な気持からではない)

ネットワーク上のサイン会が出来ればいいのかもしれない。(これについて面白いことを考えた。でも秘密)

1997年2月21日B 8年目に突入!

なんということか、21日でひつじ書房8年目に突入である。今までご支援下さった多くの方々にお礼を申す上げたい。さて、とっておきの情報を伝えよう! この5月末か6月初旬。ひつじ書房は事務所を移転し、独自のサーバーを持つことになるであろう! 部屋は今の3倍で、20坪になる。サーバーは書名や著者名、キーワードから該当する書名を検索できるようにする。新しい次のステップに入るだろう。


日誌 97年1月



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