日本語研究叢書


[シリーズエディター仁田義雄・村木新次郎]

●日本語研究叢書第1期第1巻

日本語動詞の諸相

村木新次郎著 A5判 348ページ 定価4120円

「動詞の形態論」、「動詞の統語的特徴」、「形式動詞とその周辺」の 三部構成による現代日本語の動詞の分析。動詞の精密な研究として、エポックをなしており、今後の研究においては当然踏まえられ るべきものである。活用の詳細な研究は、日本語を教える人々にも読んでもらいたい。
●日本語研究叢書第1期第2巻

古代日本語動詞のテンス・アスペクト 

―源氏物語の分析―

鈴木泰著 A5判 358ページ 定価4223円

古代語の動詞の研究は検証されない「通説」であったことを批判し つつ、実証的な論証から古代語の動詞の仕組みにせまる。源氏物語を題材にした分析は、同時に物語のテクストの性質にもせまる。文 学研究者にも必読の書として評価の高い書。
●日本語研究叢書第1期第3巻

現代日本語の語構成論的研究

―語における形と意味―

斎藤倫明著 A5判 346ページ 定価4841円

現代語を語構成の立場から、事実を丁寧に追いながらそして理論的 に分析。「言語単位をめぐって」「形容詞語幹をめぐって」「複合動詞をめぐって」「語構成と意味」 の4部からなる。<2刷りから索 引を増補>
●日本語研究叢書第1期第4巻

日本語のモダリティと人称


仁田義雄著 A5判 280ページ 定価3296円
文の成り立ち、文とはなにかというものを考えるときに必須であるモダリティ論の基礎的文献であり、必須の重要な書。文というものに興味をもつ言語研究者以外にもすすめたい。


●日本語研究叢書第1期第5巻 (市川賞受賞)

視点と主観性

―日英語助動詞の分析―

澤田治美著 A5判 338ページ 定価4532円

テクストの分析に重要な「視点と主観性」といった観点からの日 英語助動詞の比較研究である。この観点は、言語の実際面の考察 に必要であり、微妙な言語現象への考察は、言語研究のみならず 文学研究にも有益である。


●日本語研究叢書第2期第1巻

認知文法論


山梨正明著 A5判 320ページ 定価4326円

待望久しい認知言語学の第一人者による文法論。カテゴリー化の プロセス、イメージスキーマとメンタルモデル、転義と文法化のプロセス、メタファーとメトニミー、視点とプロトタイプ、意味 の慣用化とブリーチング等の問題を実証的に考察しながら、言葉とこころのメカニズムにかかわる言語研究の新しい方向を探究。 認知科学の観点から、言葉と人間の認識のメカニズムの解明を目指す本格的な研究書。
●日本語研究叢書第2期第2巻

日本語の引用


鎌田修著 A5判 320ページ 定価3360円

どの言語にもある「引用」という言語行為は、それがどのようなプロセスを経て、どのように表現されるのかまだ十分に明らかにされていない。本書はまず「引用」とは何なのか、という概論を述べ、それから日本語の「引用」の統語的特徴を「視点」、「モダリティ」の観点から記述する。さらに、「引用」を通して生じる「場の二重性」に見られる社会言語学的現象を観察し、引用表現の類型化、その選択の記述、説明を計る。最後に、中間言語としての日本語に見られる伝達表現を観察し、日本語教育への意義を唱える。
●日本語研究叢書第2期第3巻

日本語の存在表現の歴史


金水敏著 A5判 341ページ 定価5250円

日本語の存在表現の中でとりわけ重要な「ある」「いる」「おる」の歴史的な研究。この3語は、中央の文献にも歴史を通して現れ、さらに方言としても幅広い地域に存在している。しかも、単に存在を表すだけではなく、所有関係や出来事の持続なども表すという日本語の構文論にとって重要な語である。この3語を取り扱い、日本語存在表現の多様な問題を、歴史的なアプローチを通して解き明かしていく。
●日本語研究叢書第2期第4巻 (金田一京助記念賞 受賞!)

文法と語形成

影山太郎著 A5判 395ページ 定価5000円

日本語における語形成と統語論・意味論が関わり合う種々の現象 を観察し、そこから、生成文法における形態論の在り方を理論的 に考察する。とりわけ、語彙的な語形成と統語的な語形成を包括 するモジュール理論を提唱する。
●日本語研究叢書第2期第7巻

アスペクト・テンス体系とテクスト

工藤真由美著 A5版 317ページ 定価4326円

日本語のアスペクト・テンス体系はどうなっているか。この分野 における最近の充実した成果。時間の問題はテクストの問題でも あり、語りの問題でもあることから、言語研究者ばかりでなく、 原理的にテクストを研究する際にも有益。
●日本語研究叢書第2期第8巻

日本語形態論

城田俊著 A5判 416ページ 定価4200円

自立的品詞を、語尾形・語幹形・文形に分けその形態を厳密かつ詳細に記述。副詞・連体詞という品詞の設定の矛盾を明らかにしながら、格助詞の形態論上の位置を明確化する。単純、明解、等身大の日本語文法を提示。一般言語理論に基づく本格的日本語形態論。


●日本語研究叢書第2期第5巻
言語運用と言語事実 アンドレイ・ベケシュ著
●日本語研究叢書第2期第6巻
日本語における談話の管理について 田窪行則著
●日本語研究叢書第3期第1巻

日本語のテクスト

関係・効果・様相

野村眞木夫著 A5判 368ページ 定価5040円

センテンスやテクスト相互の関係性をシステム論的に追求する。文の連続とテクストはどう違うのかから、テクストを組織化する手段やテクストを創出するシステムにまで言及する。社会システム論や言語理論にも目配りしながら文章と談話を同等にとりあげ、バランスのよい議論を展開する。
●日本語研究叢書第3期第2巻

日本語名詞句の意味論と語用論


西山祐司著 A5判 368ページ 定価5040円

センテンスやテクスト相互の関係性をシステム論的に追求する。文の連続とテクストはどう違うのかから、テクストを組織化する手段やテクストを創出するシステムにまで言及する。社会システム論や言語理論にも目配りしながら文章と談話を同等にとりあげ、バランスのよい議論を展開する。
●日本語研究叢書第3期第3巻

言語行動という視点

杉戸清樹著
●日本語研究叢書第3期第4巻

未定(「引用に関するもの」)

藤田保幸著
●日本語研究叢書第3期第5巻

奄美大島(北部)方言の文法

石崎公曹・松本泰丈共著
●日本語研究叢書第3期第6巻

言語接触と言語変容−日系二世カナダ人の日英語における変異

日比谷潤子


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