ベーシック生成文法 ベーシック生成文法 岸本秀樹著 ひつじ書房
2009年3月

ベーシック生成文法


岸本秀樹 著

A5判並製 定価1,600円+税

ISBN 978-4-89476-426-2

ひつじ書房


要約

意外なほどに身近な英語と日本語の言語現象を通して、普段気がつかないことばの仕組みへ招待し,生成文法の考え方を学ぶ。言語系の学生ばかりではなく、また、人文系にとどまらず、さまざまなジャンルの学生にも、生成文法の考え方や面白さに興味を持ってもらい、文法について考えるきっかけを与えることを意図する新しい教科書。


目次

第1章 ことばに対する考え方:科学的な方法とは
1.1 「ことば」って何?
1.2 文法を知るためには何を見ればよいのか?

第2章 ことばの獲得の不思議:合理主義と経験主義
2.1 あまり気がつかないことばの不思議な側面
2.2 ことばの獲得の秘密

第3章 普遍文法って何?
3.1 頭の中にある文法とはどのようなものなのか?
3.2 どのような変数があるのか?

第4章 ことばの部品:語彙範疇と機能範疇
4.1 大きく分けて二つあることばの部品
4.2 語彙範疇
4.3 機能範疇

第5章 文法の核心:統語構造
5.1 単語を組み合わせて作る単位としての構成素
5.2 文の組み立て

第6章 構造の一般化:Xバー理論
6.1 語順の制約
6.2 句の中の役割分担

第7章 文の構造を考え直す
7.1 Xバーの鋳型に当てはまる文構造
7.2 普段は見えない構造

第8章 意味役割の果たす役割
8.1 文の基本的な意味は何によって決まるのか?
8.2 意味役割の種類

第9章 能動と受動:格というものの存在意義
9.1 根底でつながっている受動文と能動文
9.2 英語の受動文
9.3 日本語の受動文

第10章 名詞らしくない名詞:数量詞と代名詞
10.1 数量を指定する代名詞
10.2 外から指示を割り当てられる代名詞
10.3 文法の構成

第11章 目に見えない主語:コントロールと上昇
11.1 目に見えない主語とは?
11.2 日本語の上昇とコントロール
11.3 文イディオム解釈

第12章 目的語のような主語
12.1 目的語を持つ自動詞
12.2 日本語の場合

第13章 主語の本当の出所
13.1 主語はどこからくるのか?
13.2 日本語にも当てはまる動詞句内主語仮説

第14章 動く主要部
14.1 主要部移動って何?
14.2 日本語の主要部移動
14.3 もう一つのタイプの主要部移動

第15章 文頭に現れる語:Wh疑問詞と題目の移動
15.1 英語のWh移動
15.2 日本語の題目の移動

【著者紹介】

岸本秀樹

神戸大学人文学研究科教授
1960年、兵庫県生まれ。神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了(学術博士)。
専門:統語論、語彙意味論。


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