「印欧人」のことば誌

「印欧人」のことば誌−比較言語学概説−
(言語学翻訳叢書第9巻)
アンドレ・マルティネ著 神山孝夫訳 ひつじ書房刊
2003.4.14


「印欧人」のことば誌
−比較言語学概説−

アンドレ・マルティネ著

神山孝夫訳

3800円+消費税

ISBN4-89476-195-5

ひつじ書房

大阪外国語大学神山研究室




●内容紹介  考古学や歴史学との有機的な連関を図りつつ、印欧語比較言語学の最新の成果が説かれた優れた著作。「印欧人」の足跡とその言語の変遷が著者一流のタッチで多面的、かつ詳細に綴られる。
 著者アンドレ・マルティネは音韻論学者、機能言語学者として高名である。だが、彼がアントワーヌ・メイエの晩年の弟子であったことはあまり知られていないようである。彼の華やかな業績の背後には、印欧語比較言語学の分野での確固たる知識と長年にわたる地道な研鑽があった。
 比較言語学者マルティネがその本領を発揮したさいごの著書が本書。第1-4章には考古学や歴史学、あるいは文化人類学や宗教学と言語学との成果の統合が、第5-8章には印欧語比較言語学の基礎概念が説かれ、その上で第9章と第10章には印欧祖語について彼が長年温めた大胆な構想が大きく展開される。
 個々の印欧語を専門とする方々の視野を広げるためにも、また専門家にも有益であるばかりか、本来的に学生向けに行われた講義の記録であるため、印欧語比較言語学あるいは印欧人の歴史の入門にも無理なく利用できる。


マルティネの著作
一般言語学要理、復刊希望
共時言語学復刊!


●著者紹介 Andre Martinet (アンドレ・マルティネ)
1908年生まれ.
ソルボンヌ大学,高等学術研究院,ベルリン大学,コレージュドフランスに学ぶ.
1937年文学博士(主査アントワーヌ・メイエ).
高等学術研究院,コロンビア大学,ソルボンヌ大学等にて教職を歴任 1970年レジオンドヌール勲章騎士賞受章.
著書・編書は25冊にのぼり,邦訳に
『機能・構造・音韻変化――通時音韻論要説』(黒川新一訳,研究社),
『一般言語学要理』(三宅徳嘉訳,岩波書店),
『言語機能論』(田中春美・倉又浩一訳,みすず書房),
『機能言語学』(渡瀬嘉朗訳,白水社),
『言語学事典』(三宅徳嘉監訳,大修館書店)等がある.
1999年7月16日逝去.

●訳者紹介 神山孝夫(かみやまたかお)
1958年生まれ.
1983年東京外国語大学大学院外国語学研究科修士課程修了.
現在大阪外国語大学外国語学部助教授.


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